スロバキアのプラチスラバからオーストリアのウィーンへはバスで1時間半。連邦共和制のオーストリアは、かつてハプスブルク家の君主により統治された帝国。
600年以上に渡ったその帝国崩壊後、1918年にオーストリアは建国。その後、ドイツやソ連に占領されたりもしたが、1955年には完全な独立を取り戻し永世中立国を宣言している。
宗教は8割がカトリック。通貨はシリングだったが今はユーロで、物価は日本と同じくらいか少し高い。
「音楽の都」として知られる首都のウィーンでは、世界遺産の「シェーンブルン宮殿」、代表する建物の「国立歌劇場」「シュテファン寺院」「市庁舎」などを観光。
オーストリアのザルツブルグは、西洋音楽で最も偉大な作曲家の一人であるモーツァルトが生まれた地。そこはルート上寄れないのでウィーンでゆかりの地を巡る。
王宮庭園に立つ「モーツァルト像」、最も幸せだっといわれる時期に住んだ家「モーツァルト・ハウス・ウィーン」、終焉の地であるケルントナー通りにあるデパート「シュテッフル」など、と妄想はここまで。
さて、今回実際に訪れたのは東京都港区北青山にある「カフェラントマン」。ここはオーストリアのウィーンで1873年に創業した老舗カフェの海外1号店。
オーストリア料理はかつての支配地域であるハンガリーやチェコ、それとドイツやイタリアなどの影響を受けている。
陸に囲まれた海がない国なので魚の消費は少なく、魚が食卓に出ることはあまりなく肉料理が好まれているという。
代表的な料理はドイツでも有名な薄いトンカツ「シュニッツェル」。ちなみに言うと、これは北イタリアが起源らしい。それと、ハンガリーでも有名なパプリカのスープ「グーラッシュ」。
じっくり煮込んだ牛肉の「ターフェル・シュピッツ」、コンソメスープの中に細長く刻まれたクレープ生地が入った「フリターテン・ズッペ」など。
注文したのはウィーン風牛肉の煮込み「リンドグーラッシュ」。これがオーストリアで定番なのかは知らないが、ウィーン風だし店も老舗カフェなので、オーストリア料理なのだろう。
牛肉はトロトロで柔らかく、パプリカベースの辛めソースを絡めてもイケる。付いていたパンと食べても美味しく、これ一品でも十分満足いくものだった。
店内は高級感もあってテラス席からは、新宿都心の高層ビル群が眺められるロケーション。一品だけじゃなく、ワインでも飲みながら長居したい雰囲気だった。
[この日の写真]