ハンガリー(67国目) 2019年4月7日


 セルビアのベオグラードからハンガリーの首都ブタペストへは鉄道で8時間。共和制のハンガリーはかつて王国。
 その国土は広大なハンガリー平原が中心の為、古来から様々な民族が侵入して定着。その訳もあって王国は多民族国家で、ハンガリー人のみで構成されていたわけではなかったという。

 オーストリアのハプスブルク家のよって分割支配され、オーストリア・ハンガリー帝国だった時代や、第二次大戦後は王制が廃止され、ソ連の占領下だったこともある。
 宗教は半数以上がカトリック。 通貨はEUに属しているが自国のフォリント。物価は他のヨーロッパ各国よりは安い。

 「ドナウの真珠」や「ドナウの薔薇」など、様々な言葉で賞賛されるブタペストでは、ドナウ川を挟んで東西に分かれる2つの街を結ぶ「セーチェーニ鎖橋」、
 白亜の美しい7つの塔が並ぶ「漁夫の砦」、代表する建築物でもある「国会議事堂」、庶民の台所「中央市場」などを観光。

 他にも、世界遺産に登録されている地下鉄や、100年以上の歴史を誇る老舗カフェ、温泉大国なのでスパなども楽しみたい。
 夜は橋や国会議事堂、教会など多くの建物がライトアップされ、街全体がロマンチックな雰囲気になる。その夜景をドナウ川のディナークルーズで楽しむのも贅沢なひと時、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは東京都目黒区自由が丘にある、ハンガリーレストラン「キッチンカントリー」。ハンガリー料理の特徴は、パプリカやサワークリーム、ハーブなどをを多用すること。
 代表的な料理はパプリカの粉と、肉とジャガイモと玉ねぎ、それにタルホニヤというゆでた団子を一緒に煮込んだシチューの「グヤーシュ」。

 肉をフレンチポテトのように細長く切って、マッシュルームやアスパラガス、がちょうのレバーを加えたパプリカ料理の「トニカ」。真っ赤で濃厚なパプリカ入りの魚スープ「ハラース・レー」など。

 注文したのはパンとサラダが付いたグヤーシュのランチセット。メインであるグヤーシュの味はエスニック感があるが美味しく、ペロっと食べれるものだった。

 グヤーシュはハンガリーが発祥だが、周辺のヨーロッパ諸国でもよく食べられている。ドイツではスープでなくシチューになったりと、この定番料理は各地域で独自の進化を遂げているようだ。

[この日の写真]



 

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