ハンガリーのブダペストからスロバキアのプラチスラバまではバスで3時間。現在は共和政のスロバキアは、かつてハンガリー帝国の支配下。
第一次世界大戦後にチェコと合併する形で独立し、その後のビロード革命による共産党政権崩壊で、1993年にチェコスロバキアからも独立した。
スロベニアと似た国名の語源はどちらも「スラヴ」。そのスラヴ人は中欧や東欧に居住し、インド・ヨーロッパ語族スラヴ語派に属する言語を話す諸民族集団。
それは東スラヴ人(ウクライナ、ベラルーシ、ロシア)、西スラヴ人(スロバキア、チェコ、ポーランド)、南スラヴ人(クロアチア、セルビア、ブルガリア)などに分けられる。
そんなスロバキアの宗教は6割がカトリック。通貨はかつてコルナだったが今はユーロで、物価はヨーロッパ圏では安い方。
チェコと同じくビールの消費や品質が世界最高レベルなスロバキアは、水よりも安くビールが飲めるので「ビール天国」とも言われている。
なのでビールを飲みながら首都のプラチスラバでは、石畳の細い小道が縫う「旧市街」、モラヴァ川とドナウ川の合流地点にある「ラヴィーン城」、
それと「チェミル像」など町にいくつかる面白い銅像や、高さ80mの展望タワー「UFOの塔」などを観光、と妄想はここまで。
さて、今回実際に訪れたのは東京都新宿にあるワインバルの「マルゴファイブ」。 スロバキア料理はハンガリー、オーストリア、ドイツなどの周辺国と似ており、よく使用される食材は豚肉、キャベツ、乳製品、ジャガイモ。
代表的な料理は、ジャガイモのニョッキに羊のチーズを絡めた「ブリンゾヴェー・ハルシュキ」、ジャガイモのお好み焼き「ゼミヤコべープラツキー」、酢キャベツのスープ「カプストニツァ」など。
マスやコイなどの川魚も人気で、クリスマスに肉食を禁じているカトリック教徒は、そのシーズンに肉の代わりに川魚料理で食卓を飾ることが多いという。
代表料理のの一つのハルシュキを食べたく調べると、東京都新宿区四谷の「だあしゑんか」という店で提供していたが、注文は2名以上で料金も高い。
他にないかとたどり着いたのが、マルゴファイブにあった「4種類のチーズの使ったジャガイモのニョッキ」。羊チーズ以外は似てるのでこれでよしとした。
ジャガイモのニョッキは柔らかくもっちりで、チーズソースが濃厚でめちゃめちゃ美味い。店では300種以上のワインもあり営業は昼から深夜まで。お洒落ながら気軽に入れる雰囲気だったので、昼から一杯を楽しむにも良さそうだった。
[この日の写真]