コンゴ民主共和国(32国目) |
2019年1月19日 |
アンゴラのンバンザ・コンゴから国境の町ルボへとシェアタクシーで移動。徒歩で国境をへ向かい、南アフリカのプレトリアで取得したビザとイエローカードを出し、コンゴ民主共和国へと入国。
国境から首都のキンシャサまでは、ミニバスやタクシーでアクセス出来るが、悪路のため所要時間は不明。距離からすると約6時間くらいだろうか。
かつてベルギーの植民地だったコンゴ民主共和国は、1997年に現在の国名に変わるまでは、ザイールの国名だったことでも知られる。
また、アルジェリアに続いてアフリカ大陸で第2位の面積を誇り、世界でも第11位の面積がある広大な国家でもある。
その国土には鉱物資源に恵まれ、金、ダイヤモンド、銅の他に、電化製品に欠かせないタンタル、スズ、タングステンなども産出。資源は豊だがその理由から複数の紛争が生まれ、最近では避難民の数は世界で第一位の数になるという。
主要宗教はキリスト教で人口の約8割が信仰。通貨はコンゴ・フランで、物価は情勢が不安な理由もあってかなり高い。治安も数年前まで国全体に退避勧告がされていたので良くはない。
首都のキンシャサは治安の悪い都市ランキングに入るほどで、戦乱や貧困によって孤児となった子供達が、「シェゲ」と呼ばれるストリートチルドレンの集団となって、治安悪化の要因になってるという。
広大なコンゴ民主共和国だがルートの都合上、通過するのは首都のキンシャサのみ。治安は悪いだろうが、注意して昼間だけ行動すれば何とかなるだろう。
そんなキンシャサでは、定期的に開かれる市場(マルシェ)を訪れたり、近郊にあるチンパンジー属に分類される類人猿のボノボを保護する施設、「ローラ・ヤ・ボノボ」でも見に行こう。
他にも、世界三大珍獣のオピカがいる「野生生物保護区」や、マウンテンゴリラや活火山の溶岩を見れる「ヴィルンガ国立公園」などもあるのだが、どちらもキンシャサからは遠いので諦める。
それと、忘れちゃならないのが次に向かうコンゴと、この先で必要になるガボンとカメルーンの3ヵ国のビザを取得しておくこと、と妄想はここまで。
さて、今回実際に訪れたのは、神奈川県横浜市中区にある「Crew's Bar(レオンバー) 」。ここは、コンゴ人の店主が営む、本格的なコンゴ料理を味わえるバー。
コンゴ民主共和国の典型的な食事はトウモロコシの練り粥に、魚やチキン、牛肉やラムなどの具が入った、ピーナッツソース入りのピり辛いシチューといったもの。
注文したのはそんな典型的な「セモリーナ」というトウモロコシの餅と、鶏肉の手羽にピーナッツバターソースのシチューが絡んだ「ソソアラマンべ」。
本当は見た目も味も風変わりな「ボーンドゥ」というものを食べたかったのだが、この日は作れないと言われたので仕方なくこちらにした。
セモリーナを手で契りながら食べるスタイルは現地っぽくもあり、料理の味や店の雰囲気、ガーナ産のパームワインでアフリカ感を存分に堪能できた。
ちなみに、コンゴ民主共和国や隣のコンゴの首都では、「サップ」と呼ばれるファッションがある。色鮮やかなスーツを身にまとって町を歩く紳士集団は「サプール」と呼ばれている。
レオンバーの店主であるレオン氏もお洒落が好きなようで、店内には有名な日本人デザイナー「ヨウジヤマモト」とのツーショット写真や、彼のデザインしたスーツなども飾られていた。
[この日の写真]