アンゴラ(31国目) 2019年1月19日


 ナミビアのオシャカティからは、シェアタクシーを探して国境の町オシカンゴへ。直行の車が見つからなければ、一度オンダングワに行ってそこからオシカンゴへ。ここからアンゴラとの国境はすぐなので、徒歩でも行けるだろう。

 アフリカ西部を縦断する上で最大の難関とされるのがアンゴラビザ。特にナミビアからの北上の場合、それは一層強くなる。周辺で取得出来るのは、ザンビアのルサカにある大使館のみという話も。
 だが、調べたら南アフリカのプレトリアで入手可能だったので、そこで手に入れておいた。それでも何かと必要書類を揃えなければならないので面倒だ。

 1975年に独立した旧ポルトガル植民地のアンゴラは共和制国家。独立後も2002年まで内戦が続いたが、終結後は石油やダイヤモンドなどの豊富な資源を背景に急激な経済発展を続けている。
 アンゴラは外国人を「ダイヤモンドを盗む人間」だと見なしているので、それもビザ取得を難しくしてる原因の一つかもしれない。

 主な宗教はキリスト教で、この国ではイスラム教の信仰が禁じられている。理由は国の慣習や文化を損なう宗教だからとか。その他にも194もの宗教を禁じている。

 通貨はクワンザで、物価は世界一高いことで知られている。治安は他のアフリカ国と同レベルだが、首都のルアンダはやや悪いようだ。それ以外に、内戦で残された地雷がまだ完全に撤去されていないのも、危険と言えば危険だろう。

 入国したらアンゴラ側の国境の町サンタ・クララから、ルバンゴへとバスで17時間の移動。ここでは大聖堂や、近郊のトゥンダヴァーラ渓谷を観光。
 ルバンゴからはミニバスでベンゲラへと14時間の移動。ベンゲラはポルトガルによって建設された港で、かつては奴隷貿易港として栄えた場所。

 ここでは「プライア・モレナ」という砂浜でのんびりしたり、カジノもあるので旅の資金を稼ぎに行こう。近郊にある都市のロビトは、コンゴ民主共和国のカタンガ州と全長約1300kmで結ばれる、ベンゲラ鉄道の終着駅でもある。

 ベンゲラからは首都のルアンダへミニバスで12時間。ここでは15世紀に築かれた「サン・ミゲル要塞」や「国立奴隷博物館」を訪れよう。
 それと、近郊には切り立った崖の「ミラドゥーロ・ダ・ルーア」があるのでここも見逃せない。ルアンダは物価が高いので、ここでもカジノへ行って旅費を稼ぎたい。

 ルアンダからはシェアタクシーでンバンザ・コンゴへ。所要時間ははっきり分からないので、距離から約8時間位としておこう。
 ンバンザ・コンゴはかつてコンゴ王国の首都として繁栄した都市。何かしら見るものがあるだろうと、妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、神奈川県綾瀬市にある「スーパーフーズブラジル」。アンゴラ料理の特徴は宗主国だったポルトガルや、同じく傘下にあったブラジルの影響を受けた料理が多い。

 そんな料理を食べれる店を東京近郊で探してみたが、これが見つからない。何かないかと調べると、ブラジルの国民食「フェジョアーダ」がアンゴラでも食べられてる事を知った。

 アンゴラはかつてブラジルへの奴隷を送り出した港があった地。首都アンゴラではブラジルのリオのようなカーニバルも行われるという。
 それらの共通点を考えると「フェジョアーダ」のルーツはアンゴラかもしれない。そう考えて代わりにこれを食べることにした。

 フェジョアーダは、黒インゲン豆とソーセージや豚肉・牛肉などを煮込んだ料理。見た目は餅の入っていないお汁粉だが、食べてみるとこれが美味い。
 付け合わせの何だか分からない葉っぱの炒め物も、ニンニク味が効いていてこれもイケる。トッピングにあったキャッサバの粉をかけて食べると、また一味違うテイストにもなった。

[この日の写真]



 

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