ナミビア(30国目) 2019年1月19日


 南アフリカのケープタウンからは直通バスで15時間移動し、一気にナミビアのケートマンスフープへ北上。ナミビアは入国にビザは不要。
 ドイツの植民地時代は「南西アフリカ」の名称だったナミビア。第一次世界大戦後は南アフリカがドイツから奪って統治。その後、独立戦争を経て1990年にナミビアとして独立。

 国土のほとんどが砂漠に覆われているこの国は共和制で、国民の9割がキリスト教。通貨はかつて南アフリカのランドだったが、1993年からナミビア・ドルが導入。
 物価は高くて日本より若干安い程度。治安は比較的良いが、都市部などでは強盗などの犯罪はあるようだ。

 ケートマンスフープは特に見所がなさそうなので、ここからミニバスで5時間移動して首都のウィントフックへ。ここではドイツ風教会の「クリストゥスキルヒェ」や、その目の前にある「ナミビア国立博物館」を観光。
 それと、市街北部の「カトゥトゥラ地区」へ行き、ナミビアの人々のリアルな生活を見るとしよう。

 ウィントフックからはスワコプムントへシェアタクシーで3時間半。ドイツの面影が残るスワコプムントは、ナミビア第一のリゾート地としても有名。
 近郊にはナミブ砂漠の大砂丘「Dune45」があるので、そこへ訪れて砂丘に登りたい。

 もう一つ、スワコプムントの北部には、骸骨海岸と呼ばれる「スケルトン・コースト」がある。
 ここは座礁した船の残骸や、動物や人などの骸骨などが数多く放置されているビーチ。船の座礁してしまうのは、この地域特有の危険な気候が原因らしい。

 あと「ケープクロス」というオットセイが20万頭集まるコロニーや、フラミンゴが集まる「ラグーン」なども見逃せない。ナミブ砂漠周辺は交通機関がないので、これらは旅人とシェアしてレンタカーで行くとしよう。

 スワコプムントからはシェアタクシーで4時間半のオチワロンゴへ。さらにそこからまたシェアタクシーでオプウォへ6時間半の移動。この町の周辺にはナミビア北部のヒンバ族、デンバ族、ヘレロ族が暮らす。

 中でも赤土色の肌のヒンバ族は「世界でもっとも美しい民族」と言われている。彼らに会いに行くには、オプウォの町にあるスーパーで案内人を探し、お土産を購入して村へ向かう方法があるので、どうにか探して訪れるとしよう。

 オプウォからはシェアタクシーで3時間のオシャカティへ。ルアンダとの国境の町オシカンゴはここから近いが、後の移動を考えてここで1泊しておこう、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、神奈川県横浜市中区本牧にある「トリップ」。ここは世界各地を旅して料理の味を学んだ店主が作る、本格的なエスニック料理の店。
 ナミビアは旧宗主国ドイツの影響が今でも残り、ソーセージ、ハム、シュニッツェルなどの豚肉料理が多い。目当てはその肉料理の「ブルボス」。

 南アフリカなどでも食べられているブルボスは、ハーブの香りが効いた渦巻き状のソーセージ。そのままでもジューシーだったが、添えられていたトマトソースを絡めても美味しかった。

 トリップでは世界の酒も置いていたので、チュニジアの「ブッハオアシス」というイチジクの蒸留酒をロックで飲みながら、ジューシーなブルボスを堪能した。

[この日の写真]



 

Copyright (C) 2019 諸行無常 All Rights Reserved