レソト(29国目) 2019年2月1日


 南アフリカに囲まれた小国のレソトは、日本の九州より小さい程度。しかし、全土が標高1400mにあり、「天空の王国」「アフリカのスイス」とも呼ばれている。
 そんなレソトの首都マセルへは、南アフリカのブルームフォンテーンからバスで3時間でビザは不要。

 レソトは国王がいる立憲君主制で、かつてはイギリスの植民地。古くはブッシュマンと言われるサン族の居住地だったが、北方から移動してきたソト族がサン族を排除したようだ。

 国民の8割がキリスト教でその他は土着宗教。通貨はロチだが南アフリカのランドも使用可能。物価は南アフリカに比べたら安いといった程度。治安は良いようだ。

 マセルでは19世紀に作られた住居の「コメ洞窟」、長さ2kmにわたって続く砂岩の台地で、夜の山という意味の「タバ・ボシウ」などを観光。
 近郊のセモンコンにはアフリカ大陸最大落差を誇る「マレツニャーネの滝」があるでの、ポニートレッキングしながら眺めたい。

 レソトのソト族は「毛布の民」とも呼ばれている。そんな彼らは毛布マントをまとって長靴を履き、国旗にも描かれているバソトハットを被るのが正装のようだ。
 また、マセルから少し足を延ばせば、世界遺産に登録された「セサバテーベ国立公園」もあるので、ここにも訪れてみたい。

 マセルからは再び南アフリカのブルームフォンテーンへ。その後はケープタウンへ移動してナミビアを目指す、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都港区赤坂にある「サファリ」。レソト料理の食材はラム、鹿、ダチョウ、インパラの肉、とうもろこし、キャッサバ、バナナ、米などがポピュラー。イギリスの植民地だったこともあり、ヨーロッパやインド、中国やマレーなどの影響も受けている。

 都内近郊にレソト料理店はなかったが、よく食べられているのが「ブレディ」というラムシチューだと知った。赤坂のサファリはエチオピア人店主が営むエチオピア料理がメインだが、メニューにそれがあったのでここを訪れた。

 トマトベースでゴロっとしたラム肉のが入ったシチューは、美味かったが味がかなり濃いめ。そのままよりも、レソトで食べられているパパ(トウモロコシの粉を練ったもの)などと食べると、丁度いいのかもしれない。

[この日の写真]



 

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