滋賀・京都編 2017年12月31日


 西国33所ドライブも3日目。和歌山、奈良を経てこれから京都に突入。宿泊地の黄檗公園を出発して向かったのは10番三室戸寺。ここで驚いたのは、29、30、31日と3日間寺が休みだったこと。
 私は似非遍路だから納経はしてないが、正式の遍路だったら折角訪れたのに、休みじゃ御朱印を貰えない。寺が大晦日の書き入れ時を休むとは、余程のことがあったに違いない。

 その後、西国三十三所で最大の難所と言われる、伏見区の11番醍醐寺を参拝。現在は2008年の落雪により納経所が下醍醐に移動してるため、山頂まで行く必要はないが、上醍醐が復興して元に戻れば、再び難所に返り咲くようだ。
 滋賀の大津市へ移動して12番正法寺へ。標高443mの岩間山山頂付近にある寺へ行く道路脇に、ボートが捨てられていたのが不思議だった。
 さらに同市内にある13番石山寺へ。ここには名物の「石餅」が売られていたが、日持ちが無理だったので土産には断念。

 もう一つ大津市にある14番三井寺には、大津そろばんの碑があった。後に調べたところ、大津はそろばん発祥の地。毎年春にはそろばん祭りが行われ、そろばん供養も行われるという。
 近くの浜大津駅前には路面電車が走っており、三井寺力餅を売る店があった。だが、ここも石山寺と同様に日持ちがしなかったので、諦めて京都中心部へ向かう。

 東山区にある15番今熊野観音寺を参拝し、次に向かったのは京都で一番人気の世界遺産清水寺。ここは過去に来たことがあったが、西国33所の16番寺とは今日まで知らなかった。
 観光客の多さは仕方ないが、残念だったのは有名な清水の舞台が改修中だったこと。境内には縁結びの地主神社もあり、そこは若い女性たちで一際賑わっていた。

 京都中心部には他にも3つ寺があり、車での移動は不便だと感じた。そこで車は清水寺の駐車場に残し、積んであった折り畳み自転車で町に繰り出した。
 17番六波羅蜜寺へ向かおうと四条通りを走行中、パトカーからここは自転車通行禁止だとの注意。歩いて押せば問題なかったので、しばらくして路地裏へ避難。

 六波羅蜜寺を経て18番六角堂を参拝し、昼飯に目指したのは「めん馬鹿一代」というラーメン屋。ここの名物は器から炎が立ち上がるファイヤーラーメン。
 テレビで見たことがあったので一度食べてみたかったが、人気店なので1時間待ちの行列。さすがに待てないので、入口のガラス越しから立ち上がる炎だけ味わった。

 19番行願寺の近くに創業明治45年の「更科」という蕎麦屋があったので、ここでラーメンの代わりに蕎麦のランチ。京都名物のにしんそばは食べた事があるので鴨そばを頼んだが、値段の割に大したことはなかった。

 清水寺へ戻る途中、織田信長が命を落としたことで有名な本能寺を発見。実際に焼かれた本能寺はこの場所ではないが、信長の墓があった。
 寺に隣接していたのはホテル本能寺。少し前に「本能寺ホテル」という邦画を見たが、全然面白くなかったのことを思い出した。

 自転車を畳み再び車で移動し、西京区にある20番善峯寺へ。さらに亀岡市の21番穴太寺を巡って今日の寺巡りは終了。京都から大阪へと南下する途中に風呂を浴びようと、目指した樫田温泉は休みで利用出来ず。
 仕方ないので高槻市にある「美人湯 祥風苑」に行ってみたが、大晦日だった為か風呂に入るのに40分待ちうという大混雑。諦めて茨木市まで移動し、「極楽湯」でようやく至福の一時。

 明日訪れる寺は同市内にあったが、周辺にここといった宿泊ポイントがない。探すのも面倒なので、近くに位置していたコンビニの駐車場を今夜の宿に。
 今夜は大晦日なので車のナビで紅白を見ながら晩酌していたが、疲れていたのか中盤に差し掛かる前にすでに寝ていた。

[この日の写真]




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