大阪・奈良編 2017年12月30日


 道の駅紀の川万葉の里を出発し、3番粉河寺から今日の寺巡りをスタート。参道に売られていた名物「粉河寺みそ」や真っ赤な大門、境内にあった桃山時代に作られた枯山水の「粉河寺庭園」が印象的だった。

 和歌山県にある寺はこの粉河寺まで。次の4番施福寺は大阪府の和泉市なので、国道480号線で大阪へ北上。大阪へ入る手前には串柿で有名なエリアがあり、道の駅くしがきの里にはつるし柿やあんぽ柿が売られていた。

 標高600mの槙尾山にある4番施福寺は、西国33所の中でも「難関札所」と知られ30分の登山が必要。若き頃の空海が剃髪・得度をした寺でも有名で、本堂には日本唯一足の裏が見える馬頭観音が安置されてる。
 馬頭観音とは観世音菩薩の化身で、頭が馬のものや馬の頭飾りを戴くもの。それよりも目を引かれたのは、参道で売られていた「和泉村雨」というお菓子。カステラと羊羹のあいのこの名物をゲットして次へ向かう。

 国道170号線を北上して5番葛井寺へ向かう途中、住宅地の中に真っ白の塔が出現。芸術家がデザインしたような外観の塔が気になり、麓まで移動して車を止め、近くにいたおばちゃんに尋ねてみた。

 それで分かったのは、これはPL教団のシンボルタワーだということ。PLと言えば清原や桑田を輩出した高校野球でも有名だが、それがPL教団という宗教団体だったことを久々に思い出した。
 昔は窓がある上階の展望台まで上がれたようだが、現在は1,2階の神殿までしか入れないという。夜はライトアップされ、さらにその存在感を増すようだ。

 5番葛井寺を参拝し、奈良のキトラ古墳近くにある6番壷阪寺へ。眼病封じや桜大仏で有名な寺の付近には、飛鳥時代から薬の歴史を持つ高取町がある。
 ここは明治時代に薬を得意先に預け置く「先用後売」という商法をが流行り、今ではくすりの町として知らてるようで、寺にも目薬などが売られていた。

 日本最初厄除け観音という7番岡寺を巡った後、近くにあった「めんどや」でランチタイム。明日香村で100年以上営業を続けるこの店の名物は、1300年前から伝わる「飛鳥鍋」というご当地グルメ。
 肉や野菜が盛り沢山の牛乳ベースの鍋を食べたかったが、1人前で3000円というセレブ料金。庶民の私は手が届かないので、にゅうめんがメインの飛鳥路旅の味セットで腹を満たした。

 四季折々の花が楽しめる寺として知られる8番岡寺を巡った後、奈良中心部にある9番興福寺へ。法相宗の大本山である寺の国宝館は改修中で外観は殺風景。代わりに隣の奈良公園で鹿を見て、土産屋で奈良漬けをゲット。
 なぜ奈良には鹿がいるのか今更ながら調べたところ、公園内にある世界遺産春日大社の使いが鹿とのこと。そのためにこの地では昔から鹿が保護されているようだ。

 大阪、奈良で7つの寺を巡って本日は終了。明日からは滋賀、京都に入り、次の10番三室戸寺があるのは京都宇治市。近くで宿泊地を探すと、宇治東インター北部に球場やプールがある黄檗公園を発見。ここなら車が停めるれるだろうと移動。
 食料調達に寄ったスーパーの向かいには、歴史がありそうな土産屋の宇治茶伊藤久右衛門。ここで茶菓子をゲットして移動した公園は、予想的中で駐車場の車中は問題なかった。

[この日の写真]




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