アクシデント発生 (宜野座〜北中城) 2010年3月14日


 曇りで涼しく歩きやすいが、風が強い日だった。旅も中盤になり、天候と相まってなんだかスッキリしない。それでも歩兵隊は進まなければならない。だんだん町になってきたので歩道がガタゴトだったり斜めったりして、歩きにくい箇所も増えてきた。

 それは仕方ないとしても、あの歩道と道路の境目の段差は何なんだ。自転車で走っていても思うが、これはどうにかならないのだろうか。もっとスムーズに造れる筈なのに、わざとやってんじゃないかと思いたくなるような酷い段差の箇所もある。

 その段差の衝撃のためか、2日目にして既にカート・二バーンの片輪が八の字になっていたのだが、さらにもう片方の車輪も同じ状態になり、完璧な八の字になってしまった。
 私は歩く事にも慣れ、旅を辞めたいという反抗心はなくなったが、どうやら相棒のカート・二バーンの方がグレ始めたようだ。

 いつ壊れるか分からないが、とにかく八の字になった相棒を引き摺って歩く。嫌な予感が的中したのか、遂にタイヤを留めているボルトが軸から外れてしまった。
 タイヤを外側に引っ張ってみてたのだが、軸からは抜けないのでどうにか動かす事はできる。しかし、タイヤが今まで以上に斜めになったので負荷が掛かり、引っ張るだけでも重くなってしまった。

 不幸中の幸いか、壊れた地点の2km先にメイクマンというホームセンターがあった。店には数種類のキャリー・カートが売られていたが、あと3日持てばいいと一番安い1000円のタイプを購入。これで一安心。どうにか難を逃れることが出来た。

 街中を歩いてるので、今日はキャンプ地の関係上いつもより多めに歩く。目指しているのは北中城にある運動公園。
 メイクマンの店員に聞いた道をその通りに進んで行ったのだが、なぜだか東側を走る国道329号線でなく中央部を貫く330号線に出てしまった。一番疲れている時間帯にこの浪費は痛い。道を尋ねながらなんとか329号に戻った。

 購入したカートのタイヤは、車のようにホイルがあってその外側に薄いタイヤが付いているものだった。しかし、これがプラスチック製の安物だったので、2,3時間すると片輪のタイヤがホイルから外れてしまった。
 はめ直してその後も利用していたのだが、運動公園まであと1kmというところで、なんとそのタイヤが切れやがった。

 片輪はホイルだけの状態になってしまったが、どうにか引っ張ることは出来る。疲れがピークに達していたので早く横になって休みたいと、この問題は放り投げた。
 運動公園の利用は6時から21時までで、駐車場のゲートも閉まる。警備員も常駐していたので、夜は見回りに来そうだ。

 広い公園で目に付きにくそうな場所を見つけたが、そこは室内プールの横。だが、まだ使用しているので灯りが漏れて人目に付く。東屋で休みながら頃合を計り、電気が消えたと同時にテントを張った。

 カートが壊れるというアクシデントがあったが、すぐ近くで新たなカートを買えて安心したと思いきや、そのカートは4時間もしない内にタイヤが切れてしまった。問題を解決したと思ったのに、新たな問題の発生だ。

 ホイルだけの片輪でもしばらくは引き摺って行けるが、安物のプラスチックなのですぐ壊れることは間違いないだろう。明日もまだ街中を歩いていくので、どこかで新たなカートを買わなければならなそうだ。

[この日の写真]




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