ベナン(37国目)


 ナイジェリアのラゴスからセメへはシェアタクシーで3時間。こことベナン側の町クバケを結ぶ国境は、賄賂請求で悪評高い場所。ベナンビザは2日間のトランジットビザならここで取れる。

 フランス領だったベナンは共和制国家で、その影響か公用語もフランス語。1960年の独立当初はダホメ共和国という、かつてこの地域を支配していた王国の名だったが、その後に改名したようだ。

 宗教は4割がキリスト教で2割がイスラム教。その他に2割いるのがヴォドゥンと呼ばれるブードゥー教。
 これはカリブ海のハイチやアメリカ南部のニューオーリンズにもある宗教で、教義や教典がない呪術要素のある精霊信仰。

 通貨はCFAフランと西アフリカCFAフランがあるが、通貨価値は同一でも相互の流通はできない。物価は安く、治安も他のアフリカ諸国に比べると良いようだ。

 ベナン側国境の町クバケから首都コトヌーへはシェアタクシーで1時間。ここでは「ダントゥッパ市場」やカジノへ足を運ぼう。
 近郊にはかつて王国があった第2の都市「ポルトノボ」、アフリカのヴェネツィアと呼ばれる水上集落「ガンビエ」がある。

 さらに、ブードゥー教の聖地であるウィダーの「不帰の門」、綺麗なギニア湾を一望できる海岸のリゾート「グランポポ」もあるので、2日の時間内でこれらを巡りたい、と妄想はここまで。

 さて、今回ベナン料理を食べたかったが、都内近郊で提供してる店が見つからなかった。ベナン料理はヤムイモやキャッサバ、とうもろこし、豆、パスタ、米が主食。
 おかずは煮込みのようなシチューが多く、典型的な西アフリカの食文化スタイルだ。

 代表的なものは、とうもろこしの粉から作られる「ウォー」、ヤムイモで作る餅のような「アグー」、豆ごはんの「アタスィ」、サーターアンタギーに似てた揚げ物「アタ」など。

 「スヌ」というトマトと玉ねぎベースで油多めの、サラサラしたスパイシーソースも定番の味のようだ。いつか食べる機会があったら味わってみたい。



 

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