ナイジェリア(36国目) 2019年1月20日


 カメルーンのドゥアラからナイジェリアのカラバルまでは国際フェリーで16時間。ビザはカメルーンのヤウンデで取得しといた。

 イギリスの植民地だったナイジェリアは連邦制共和国。アフリカ大陸で最大の人口と最大規模のGDP、最大の石油産出量と天然ガス埋蔵量というアフリカ有数の大国。
 宗教は主に北部ではイスラーム教、南部ではキリスト教が信仰され、その他に土着のアニミズムも勢力を保っている。

 通貨はナイラで、物価は高い。治安は詐欺や犯罪が多く、全体として悪い傾向のようだ。特にラゴスはアフリカ三大凶悪都市の一つ。

 カラバルからはアーバへとバスで5時間。そこから首都アブジャへもバスはあるはず。距離からすると10時間位の移動だろうか。ここでは「ナショナル・モスク, アブジャ」「ミレニアム・パーク」「ジャビ湖」などを観光。

 近郊にある高さ725mの巨大岩「ズマロック」へも行こう。地元の人々からは神聖な岩として古くから信仰の対象となっているこの岩は、オーストラリアのエアーズロックの2倍の高さ。

 アブジャからはシェアタクシーでオショグボへと4時間の移動。目的は世界遺産の「オシュン・オショグボの聖なる木立」。ここはナイジェリア南西部にすむ民族・ヨルバ人にとって宗教的な意味を持つ原生林で、豊穣の女神オシュンが暮らしているとされている。

 オショグボからはアベオクタへとシェアタクシーで4時間。ここでの観光は一枚岩で出来ている巨岩の「オルモロック」。アベオクタはヨルバ族発祥の地で、ここは聖地でもあるようだ。

 アベオクタからはシェアタクシーで2時間半のラゴスへ。ナイジェリア最大の市場「バログン市場」や、砂浜で乗馬体験も出来る「エレグシ・ロイヤル・ビーチ」などを観光。
 近郊には様々な種類の動植物が生息している「レッキ・コンサベーション・センター」があるので、そこへも足を延ばしたい、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都武蔵野市吉祥寺にある「アフリカ大陸」。1998年オープンのこの店では、ナイジェリアやガーナなどの料理や、アフリカのビールや地酒も味わえる。

 ナイジェリアの主食はヤム芋やキャッサバ芋で、パームオイルの香りと辛くてスパイシーな料理が多いのが特徴。牛肉・魚・鶏肉の他に山羊や羊も食べられているが、イスラム色の濃い北部では豚肉は食べない。

 注文したのは国民食のひとつでもある、メロンの種や肉、魚などを煮た「エグシスープ」と、キャッサバ団子の「エバ」。ここの肉は骨付き羊肉で噛み応えのある固さ。味もスパイシーで独特で、これぞ外国の飯といった感じだった。

 民族衣装を着たフレンドリーな店のママ曰く、ナイジェリア人は堅めの肉を好むようだ。他にも現地の味を限りなく再現している料理の数々は、アフリカ人客の舌も納得させるレベルだという。

[この日の写真]



 

Copyright (C) 2019 諸行無常 All Rights Reserved