バングラデシュ(7国目) 2018年10月28日


 インドのシロンから国境のダウキまでは公共交通機関がないらしいので、乗合ジープを探して2時間半の移動。国境を越えればバングラデシュ側はタマビル。
 このイミグレでバングラデシュのビザが取れのるか、調べても情報がまったくない。ここまで来て取れないは嫌なので、念のため事前にタイのバンコクで取得しといたビザで入国。タマビルからはバスで2時間半のシレットへ。

 バングラデシュは君主が存在しない共和国で、イスラム教徒主体の国。イギリスの植民地から独立した後は東パキスタンだったが、東西パキスタンの内乱後にバングラデシュとして独立。
 通貨はタカで、物価は日本の約6分の1。治安はそれほど悪くないようだが、「ハルタル」と呼ばれる野党のストライキの時は危険地帯になるという。また昨今はテロの危険もある。

 シレットはバンクラデシュで最も裕福な町。広大な自然や、歴史的建造物などの見所があるのでそれらを堪能。シレットからは寝台列車で8時間移動して首都ダッカへ。
 発展途上のバンクラデシュは観光資源も観光客も少ないが、旅人に有名なのはシップ・ブレイキング・ヤード。ここは世界中から集められた大型船の解体場で、通称「船の墓場」と呼ばれている所。

 ダッカからはジョエプルハットへ寝台列車で7時間。長時間の移動の時は夜を利用する方が、寝てる間に移動出来るし宿泊代も浮かせられるので経済的。
 近郊にあるのはバンクラデシュが誇る世界遺産、パハルプールの仏教寺院遺跡群。バングラデシュはイスラム教国だが、8〜9世紀頃は仏教が大いに栄え寺院が建てられた。ここはその中でも最大級の場所。

 ジョエプルハットからはバスで2時間のディナジプールへ。ここにはバングラデシュの至宝と言われる「カントノゴル寺院」がある。ヒンドゥー寺院だが、せっかくなので訪れたい、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都港区芝にある「オーガニック・シクダルマァ」。都内のバングラデシュ料理店では錦糸町「アジアカレーハウス」や板橋の「ルチ」も有名だがここを選択。
 ちなみに、東京のインド料理店の9割は、実はバングラデシュ人のシェフがほとんどだという。

 バングラデシュの料理は基本的に「トルカリ」と呼ばれるカレー料理がメインで、それに加えて野菜や炒めものを副菜として食べる。
 特に祝いの席には必ず出てくる「ビリヤニ」は、香辛料やバターを効いた炊き込みご飯で、バングラデシュを代表する料理の1つ。

 目当てはそれで、注文したのはビリヤニタンドリーチキンのセット。これにビーフカレーとサラダにラッシーのドリンクが付いて1180円。
 料金もリーズナブルで味も抜群。かつて首都のダッカを訪れ時、泊まったホテルの1Fにあったレストランで、毎日チキンビリヤニを食べたなあと思い出した。

[この日の写真]




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