インド1(6国目) 2018年10月28日


 ミャンマーの左隣はバングラデシュだが、まだ陸路での通過は不可能。インドへなら条件付きで可能なので、モレ〜タム国境からインドへ入国。ビザはミャンマーのマンダレーで取得しといた。
 インド北東部7州は「セブンシスターズ」と言われ、外国人の入域が制限されていたが、近年は空路では入域許可を取得する必要がなくなったという。

 だが陸路ではまだ許可証が必要。情報ではヤンゴンで発行して2週間後にモレで受け取れるとか、国境で200ドル払えば数日発行できるといった話もある。
 最近の情報では、タム〜モレとカワダル〜ゾカワタルの2か所国境に検問所が開設され、有効なパスポートとビザを所持していれば出入国が可能という話もある。

 とにかく陸路通過は可能なので、モレからインパールへとバスで3時間の移動。インパールはマニプル州の州都で、第二次世界大戦中にインパール作戦で日本軍が壊滅した地でもある。

 ここから乗合ジープでシルチャ―へ行き、さらに列車でアガルタラへ向かえば、バングラデシュへと一気に入国も可能。
 だが、入域が制限されていたセブンシスターズを、すんなり通過してしまうのはもったいない。なので、インパールからはバスで5時間移動して、ナガランド州の州都コヒマへ。

 ナガランドには17の部族が同様の文化を有しており、どの部族にもかつては首狩りの風習があった。インドといえどもモンゴロイド系の部族なので、ここはもはや別の国でもある。だが通貨はインドのルピーだ。
 それはともかく、コヒマからバスで3時間のディマプールへ、さらに列車で5時間移動してグワハティへ。

 ここから北上したタランガは、ブータンのサムドゥプジョンカルとの国境。この国境からブータンへ入国して横断しながら首都ティンプーまで行き、もう一つの国境プンツォリンから再びインドに戻るのが理想なルート。

 だが、ブータン旅行には公定料金制度というものがあり、必ず1日250ドルを払わなければならない。それにはホテルや3食に加え、ガイドドライバー付きの移動がセット。それはアレンジが自由にできる。
 ブータンは行ってみたいが、ゆっくり横断すると5日は必要。そうなると10万円の出費だ。それだけあればこの先2,3ヵ国は移動できる。

 妄想旅行だが現実味を考えたらブータン入国は諦めるしかない。グワハティからはインドを西へ進みネパールも目指せるが、どうせならと南下してバングラデシュへ行くことにした。
 このルートを進むとU字型に大きく迂回することになるが、ブータンの10万円を考えたら出費は安いもの。なので、グワハティからバスで2時間移動してシロンへ、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都荒川区町屋にあるベンガル料理店「プージャー」。ここは店頭に「ナンありません」と掲げる、ベンガル料理一本勝負の店。
 本来は妄想で旅したインパール、ナガランド、アッサムなどの料理を食べたかったのだが、ネットで調べても都内近郊にそれらのレストランはなかったのでここにした。

 ベンガル料理の特徴は米(インディカ米)と魚介、レンズ豆と野菜がよく使われ、マスタードなどの5つの重要なスパイスがベースになっている。
 食べたかったのは「ターラ」というターリーのような定食だったが、ランチメニューはAチキンココナッツカレーと、Bマトンキーマとかぼちゃのカレーの2つのみ。

 どちらも豆カレー、野菜サラダ、インド香り米がセットなのでBを注文。店内はインドの飾り物がなされBGMもインド音楽。セット料理は全部美味しく、インド感を120%味わえた。

[この日の写真]




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