カンボジア(3国目) 2018年10月21日


 ラオスのパクセーから次に向かうのは、カンボジアの首都プノンペン。パクセーからは国際バスで12時間で、通過するのはブンカム〜ストゥントゥレン国境。
 カンボジア入国にはビザが必要だが、国境でアライバルビザを取得できるので、ここで手に入れればいい。

 カンボジアは日本と同じ立憲君主制で、民主主義の仏教国。国王はいるが、権力は制限されている。過去には独裁者ポルポトに支配され、数百万人ともいわれる国民が殺された悲しい歴史を持つ。
 物価は日本の約3分の1。通貨はリエルだが、USドルが流通しており、観光ツアーなどはドル支払いがメインな時もあるようだ。

 プノンペンを観光して次に向かうのは、バスで6時間のシェムリアップ。ここには世界三大仏教遺跡のアンコール・ワットがあるので、数日滞在して遺跡を堪能。
 近郊には東南アジア最大の湖、トンレサップ湖もあるので、日帰りで訪れて水上生活者の村や自然を観光しよう、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都町田市にあるクメール料理レストラン「アンコール・トム」。ここは町田で30年以上営業してる老舗で、故永六輔もしばしば訪れていたという店。

 カンボジア(クメール)料理は多くの料理に、プラホックという淡水魚を発酵させてペースト状にした調味料が使われているのが特徴。それともうひとつの根幹は「クルーン」と呼ばれるミックススパイス。

 注文したのはクメール料理の代表格アモック。これはフランス料理の流れを持つ、カジキの蒸し料理。出来上がりに30分程かかるというので、その間に食べようとプラホックとアンコールビールも頼んだ。
 魚の味噌のプラホックは焼かれた状態で、生野菜が添われていた。味が濃いので酒のツマミに合うが、生野菜と食べると丁度いい。

 アモックはカジキの切り身がココナッツミルクとクルーンで蒸されたもの。そのままでも美味いが、ご飯と食べるとさらにイケる。2品ともエスニック感があって味も抜群だった。

 過去にカンボジアを訪れた時には「ポンティアコーン」という、茹でた孵化寸前のアヒルの卵を食べた事がある。食感がコリコリとしていて、ビールのツマミに合ったなあ、と食事をしながら過去の旅を思い出した。

[この日の写真]




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