伊勢神宮へ (愛知〜三重) 2002年


 立田村の友人宅を早朝に出発した。ここから国道1号線を走り神奈川まで行こう思っていたが、それでは面白みがないのでプランを変更し、三重県の伊勢神宮へ行ってみようと国道23号線を南下して行った。

 順調に進み10時頃に津市へ到着。しばしの休憩の後にもう一度自転車に乗ると、タイヤの感じが変な事に気が付いた。2度目のパンクである。
 すぐに自転車屋を探し修理に取り掛かった。パンクの修理セットは持っているので自分で直せるが、空気入れだけはどこかで借りなければならない。

 チューブの穴を見つけるのには、持参している鍋に水を入れて使う。いつもは米を炊いたりお湯を沸かすのに使っているが、時には体を洗う時の桶になったり、パンクの修理に使えたりと大活躍。
 今日の移動は伊勢神宮手前のキャンプ場までを予定していたが、平坦で走りやすい道だったので距離が伸びて、14時には伊勢神宮に到着。

 ここは内宮と外宮に分けられていたので、まずは外宮から見に行った。外宮の御正殿の中は写真撮影が出来ず、奥まで入ることも出来ない。やたらと警備が厳しかった。何か隠されてるのか、封印でもしてるのだろうか。折角の遺産ならば、国民に見せてくれてもいいものだと思うのだが。

 日曜日だった為か、内宮にはやたらと観光客がいた。参道には玉砂利が敷きつめられ見事な松の庭があり、五十鈴川が流れている。人の多さからして、どうやら外宮よりも内宮の方が人気があるようだ。ここには日本の総氏神である天照大御神が祀られている。

 内宮の御正殿も外宮と同じように中の写真撮影は禁止で、入る事も出来なかった。
 土産屋が並ぶ通りにも人が溢れていた。赤福餅が有名らしく、どの店でも売っていた。一つ食べてみたかったが箱売しかしてないようだったので、食べるのは諦めた。

 伊勢神宮から国道42号線を走り鳥羽市へ向かった。ここからはフェリーに乗って愛知県の伊良湖岬まで移動。ちょうど17時の便があったので、そのままフェリーに乗り込んだ。
 伊良湖岬までは1時間の船旅。甲板は少し寒かったが、気持ちよかった。伊良湖岬に着いた時には、辺りはもう真っ暗になっていた。

 伊良湖岬から海岸線の国道42号線を走っていくと、20分程行った所にドライブインを発見。駐車場の一角には、木で組み立てられた滑り台のようなジャングルジムがあった。滑り台下の部分には、ちょうどテントが張れるスペースがある。トイレも隣にあるので、今夜の寝床はそこに決めた。

 天気予報で明日は雨と聞いていた。もし雨が降ってもここなら滑り台が屋根になるので、それほど濡れなくても済む。だんだんゴールの神奈川に近づいてきた。あと3日くらいで走破出来そうだ。旅が終わりに近づいて少々淋しい気もする。




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