ひょうたん島 (島根〜鳥取) 2002年


 天気予報が当たり、今日は小雨が降り続く一日だった。米子駅前を散策した後、日本海沿いの国道9号線をひたすら東へと走り、鳥取砂丘を目指す。

 自炊を始めてからは偏った食事しかしてないので、栄養不足の為か、午前中は体がやけにだるい。栄養補給にとコンビニで弁当を買って店の前で食べていると、警察官がやって来て身元の質問された。

 国道9号線から国道313号線に入り、倉吉市内に寄って行った。倉吉は白壁土蔵の町並みが残る観光都市。市内の打吹公園は、春には4000本の桜が咲く「さくら名所100選」のひとつ。公園からの遊歩道は、山頂の打吹城本丸跡へと通じており、展望台からは倉吉の市街地が一望出来た。

 打吹公園の近くにあった長谷寺には、大小約50点の絵馬が奉納されており、室町時代から明治時代までの風俗や庶民の信仰が描かれていた。中には、夜になると額から白馬が抜け出したという伝説が残されている白馬の絵馬もあった。

 形が富士山にも似ているという、日本百名山の一つの大山がこの辺りから眺めれたのだが、あいにくこの日は雲がかかっていたので、その姿を目にすることは出来なかったのが残念だった。

 日本海沿いの国道9号線まで戻ってさらに走り続け、鳥取市の湖山池がある辺りまで来た。近くに田園の温泉街という吉岡温泉があったので、一汗流して行くことに。

 今夜の寝床は湖山池の真中に浮かぶ、ひょうたん島にある青島公園。島までは長い橋が掛かっていた。雨が降り続いていたが、この公園には屋根付きの休憩場があったので、その下にテントを張ることが出来た。ここなら夜の間に強い雨が降っても直接あたる事はないし、テントが濡れて冷えることもなさそうだった。

 ここから鳥取砂丘までは10km。明日も雨という予報なので、もし雨が降ったらここで一日休んでいこうと考えた。せっかくの鳥取砂丘は晴れた日に眺めたい。
 この離れ島のような青島公園はいい場所だが、エンジンが付いたボードが島を巡回していて、その音がうるさい。夜には静かになってくれるといいが。




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