出雲大社へ (広島〜島根) 2002年


 奥出雲公園キャンプ場からひと山越す覚悟をしていたが、県道184号線は下り坂が続いていたので、快適な走りで出雲市を目指せた。
 途中で通った立久恵峡は、神戸川渓谷沿いに約2kmに渡って高さ100mを越す奇岩柱岩が並ぶ、国の天然記念物に指定されている所だった。

 広島の尾道から2日かかり、ようやく目的地である出雲大社に到着。日本で最も古い神社建築の形式をもった大社造りである出雲大社には、日本の神として称えられる大国主大神が祀られていた。

 境内では発掘調査がされていた。観光客を連れたガイドが説明していたので盗み聞きすると、巨大な柱がいくつか出土したという。
 それは階段の柱だったものらしく、この発見でかつての出雲大社本殿は、高さ48mの場所にあった事が分かったという。なんともロマンがある話である。

 ここで私が発掘したのは、出雲大社の近くにあった島根ワイナリー。そこでは10種類以上のワインと、50種類ほどの漬物、乾物、ケーキ、まんじゅうなどが試飲・試食出来た。
 ワインを飲んで漬物や乾物をつまみ、久々に豪華なランチを無料で堪能。しかし、飲みすぎて酔っ払い、その後の自転車のペダルが重かった。

 持っているツーリング・マップルは中国・四国地方しか掲載されていないので、今後必要になってくる中部・北陸編と関西編を購入し、国道431号線で松江市を目指す。島根県の中心には宍道湖があり、湖畔には二両編成のレトロな一畑鉄道が運行していた。

 松江市内にある松江城まで足を運んだが、城内までは入らず外観だけを眺めた。湖畔に面した松江市内はこじんまりしていて、雰囲気もすごく良かった。
 時間的にもう少し走れそうだってので、宍道湖の隣にある中海の真中に浮かぶ大根島を渡って鳥取県に入り、米子市の弓ヶ浜まで走った。

 長い松林が続く弓ヶ浜は、風情がある所。今夜はこの弓ヶ浜でテントを張ることにした。旅を始めてから今日まで雨には降られてないが、今夜、明日は雨の確立が70%と聞いていた。明日は、いよいよ雨の中を走らなければならなそうだ。




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