スウェーデン(74国目) 2019年4月14日


 ノルウェーのオスロからスウェーデンのストックホルムへはバスで8時間。立憲君主制のスウェーデンは法定最低賃金が存在せず、経済は国外の大企業や機関投資家に左右される。
 近代の経済はノーベル財団の理事を輩出する、ヴァレンベリ家が支えてきたという。

 また、長年に渡る社会民主労働党政権の下で構築された、社会保障制度や税金制度、高齢者福祉などが各国の注目を浴びている。

 宗教は日本と同様に法律で信仰は自由なので、キリスト教、イスラム教、仏教などの様々な宗教団体が活動。
 中でも1番大きな団体は、キリスト教ルター派のスウェーデン教会で、国民の7割がそのメンバーとして登録されているという。通貨はクローナで物価は高い。

 スウェーデンと言えば「セックスフリー」の国としても有名。フラワームーヴメントの1960年代後半から70年代前半にかけて、世界中で起こった「性革命」の中で、最先端を走っていたのがスウェーデン。

 それまでセックスは隠すもので、結婚するまではしてはいけないと抑圧されていた。それに反発するように女性解放運動が起こり、ピルが導入され、女性が妊娠を気にせずにセックスを楽しめるようにり、性規範がガラリと変わった。

 子供の頃から科学的な性教育が行われ、「性は自己責任の問題」という考えを植え付けるという。だから、お互いが愛し合っていれば肉体関係を持つのも自由で、それは宗教や古い価値観には縛られない。

 大学でもコンドームが配られ、セックスのやり方を書いた本も配布する学校もあるという。冬のスウェーデンは暗いし寒いのでセックス以外にする事がない、という事も性をオープンにする理由の一つなのかもしれない。

 ちなみに「セックスフリー」と言ってもエッチやりまくりじゃなく、その言葉は「性のない男女平等」という意味。

 首都のストックホルムでは、塔からの眺めが抜群な「ストックホルム市庁舎」、別名で世界一長い美術館と言われる「ストックホルム中央駅」、
 中世の街並みが残る「ガムラスタン」、世界遺産でもある「ドロットニングホルム宮殿」などを観光、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは前回と同様の、東京都武蔵野市吉祥寺にある「アルトゴット」。スウェーデン料理はジャガイモが主食でパンや発酵乳製品、ベリーや核果、肉や魚介類などがおかずになる。

 代表的な料理「スモーガスボード」はそれらを全て味わえる、日本でいうバイキングのようなもの。東京都千代田区永田町にある「ストックホルム」ではそれを堪能できたが、2名からで料金も高いので断念してアルトゴットへ。

 そこで代表料理の「ヤンソン氏の誘惑」という、玉ねぎとアンチョビのグラタンを食べたかったのだが、ランチメニューにはなかったので、スパイシーミートボールがメインのセットを注文。

「ショットブッラル」と呼ばれるミートボールはスウェーデンの家庭料理。だがこれはトルコが発祥だったという真実が、最近スウェーデン公式ツイッターで判明。
 その内容によるとミートボールは、国王カール12世が18世紀初頭にトルコから持ち帰ったレシピに基づいたものだいう。

[この日の写真]



 

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