イタリア(54国目) 2019年3月17日


 スイスのマイエンフェルトからは列車で最古の町クールへ。そこから世界遺産のベルニナ線とアルブラ線に乗り、サン・モリッツ経てイタリアのティラーノへ移動。
 所要4時間半で高低差は1828m。道中にある196の橋と55のトンネル、周辺に広がる風景が「国境を越える世界遺産」として登録されている。

 かつてローマ帝国があったイタリアは単一国家で議会制共和国。国内にカトリックの総本山バチカン市国があるため、国民の8割はキリスト教。リラだった通貨は現在はユーロで、物価は日本とあまり変わらない。

 ティラーノからは鉄道で2時間半移動し、ファッションとデザインの世界的な中心地ミラノへ。ここではイタリア最大のゴシック建築「ドゥオモ」、世界的に有名な歌劇場「スカラ座」、その二つを結ぶ十字型のアーケード「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」などを観光。

 ミラノからはフィレンツェへバスで4時間の移動。ここではシンボルの「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」、ルネッサンスの傑作が目白押しの「ウッフィツィ美術館」、「ヴェッキオ橋」「ミケランジェロ広場」などを観光。

 それとフィレンツェからは列車で1時間のピサへ向かい、世界遺産の「ビサの斜塔」を見に行く。この塔は建築中に地盤が沈下して傾斜し、完成まに200年もの時間がかったという。

 ビサを観光したらフィレンツェからバスで2時間半移動して首都ローマへ。ここでは映画「ローマの休日」の舞台ともなった「スペイン広場」「トレビの泉」「真実の口」、古代ローマ人の娯楽として、残虐な戦闘が行われていた「コロッセオ」などを観光、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは東京都渋谷区原宿にある、こだわりのパスタを提供するイタリアンレストラン「ダッチ」。
 イタリア料理は素材の持ち味を最大限に引き出すことが特徴で、味付けは塩やオリーブオイル、トマトが主体。

 代表的な料理のパスタやピザは、日本でも日常的に食されるほどポピュラー。そのパスタには多くの種類があるが、ローマでは「カルボナーラ」「アマトリチャーナ」「カチョ・エ・ペペ」が三大パスタとして有名だという。

 そこで今回はその一つの「アマトリチャーナ」を食べることに。名前も聞いたことなかったこのパスタは、アラビアータに似たものだが、その違いは辛さ。
 麺は「プカティーニ」という芯に穴が空いたもので、「グアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)」と「ペコリーノ・ロマーノ(羊のチーズ)」を使うのが本場のスタイル。

 ダッチでは食べる前に振りかけられたチーズは、24ヵ月熟成のパルミジャーノ。味はミートソースよりさっぱりしたトマトソースで、ピリ辛のアクセントが良い刺激。シンプルだが美味い一品だった。

[この日の写真]



 

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