ベルギー(49国目) 2019年3月2日


 イギリスのロンドンからベルギーのブリュッセルまではバスで7時間。ドーバー海峡の横断はバスごと電車に乗って海底トンネルを通過。バス移動は時間はかかるが安く済むのがいい。

 連邦立憲君主制国家のベルギーは、フランス語、オランダ語、ドイツ語と三つの公用語を持つ。通貨はかつてベルギー・フランだったが現在はユーロで、物価は日本とあまり変わらない。

 ベルギーと言えばワッフルが生まれた国でも有名。そのワッフルには、クリームやフルーツを添えて食べる「ブリュッセル風」と、厚さがあって生地の中に粒状のパールシュガーが入っている「リエージュ風」の2種類がある。

 また、チョコレートが美味しい事でも知られる。日本ではカカオの含有量が35%以上からはチョコレートと認めているが、ベルギーではカカオ100%以外は、チョコレートとして認めてない。

 それに加え、カカオを15〜18ミクロンと極めて細かく粉砕し、使う油脂はカカオバターのみ、というこだわった製法をしてるのが美味しさの理由だという。

 首都ブリュッセルは欧州連合の主要機関の多くが置かれているため、「EUの首都」とも言われる。そのブリュッセルでは、世界遺産の美しい広場「グランプラス」、
 ヨーロッパ最古のアーケード街「ギャルリー・サンチュベール」、ゴシック建築の「サン ミッシェル大聖堂」、がっかり名所とも言われる「小便小僧」、さらにそれをパロディにした「小便少女」などを観光しよう。

 第二の都市アントワープはブリュッセルから電車で40分。日帰り観光も可能なこの町は、アニメ「フランダースの犬」の舞台として有名なところ。
 アニメの最終シーンでネロが教会で死ぬ直前に見るのが、ルーベンスの祭壇画「キリストの降架」で、その絵があるのが「聖母大聖堂」。

 他にも聖堂のような美しさの「アントワープ中央駅」、マルクト広場に建つルネサンス様式の「アントワープ市庁舎」、独特な建築の「複合博物館MAS」なども観光したい、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都台東区秋葉原にある多国籍・無国籍のダイニングバー「ジャーニー×ジャーニー」。
 ここは世界一周の経験を持つ店主が、その際に食べた料理の合計1165皿の一部を、再現、アレンジして提供してる店。

 ベルギーの郷土料理はフランスとよく似た「ワロン料理」と、フランス料理を基礎に独自の発展をした「フランドル料理」に大別される。
 バターやクリームを大量に使って煮込む料理やグラタンなどが多く、フリッツ(フライドポテト)やマッシュポテトが主食のような存在。そのフライドポテトはベルギーが発祥だという。

 注文したのは定番料理の「ムール貝の白ワイン蒸し」と「フリッツ」のセット。それとニュージーランドのホーキーポーキアイスが絡まった「ワッフル」をデザートに。
 貝とポテトの相性は抜群でワッフルも美味。メニューには他にも色んな国の料理があり、店内の雰囲気も良かったので、また足を運んでみたい店だった。

[この日の写真]



 

Copyright (C) 2019 諸行無常 All Rights Reserved