スペイン(46国目) 2019年2月24日


 ポルトガルのポルトから10時間半バスに乗り、スペインの首都マドリードへと移動。「情熱の国」のキャッチフレーズを持つスペインは立憲君主制国家。
 宗教は7割がカトリックで他宗教が若干数、2割は無宗教のようだ。通貨はかつてペセタだったが現在はユーロ。物価は西ヨーロッパでは比較的安いが都市部は高め。

 マドリードでは、スペイン王家が集めたコレクションが展示される「プラド美術館」、ピカソのゲルニカを展示してる「ソフィア王妃芸術センター」、
 110年の歳月をかけて建築された「アルムデナ大聖堂」、一般公開されてる「マドリード王宮」、四方を4階建て赤い壁の建物に囲まれた「マヨール広場」、食処の「サン・ミゲル市場」「ハムの博物館」などを観光。

 レアル・マドリードのホームスタジアム「サンティアゴ・ベルナベウ・スタジアム」にも足を運びたい。ここではチームの歴史が展示されている他、最新ITを活用した映像も見れるので、サッカーの試合がなくても楽しめそうだ。

 さらに見逃せない民俗芸能のフラメンコはタブラオで見よう。そこはフラメンコ用のバルやレストランのことで、観客は料理や酒を楽しみながらフラメンコ鑑賞が出来る。

 18世紀から続くスペインの伝統的な国技「闘牛」も忘れてはならない。マドリードには格式高い「ラス・ベンタス闘牛場」があるので、そこで堪能しよう。

 マドリードからはバスで8時間移動してバルセロナへ。世界的にも有数の観光地のバルセロナでは、何と言っても「サグラダ・ファミリア」を見たい。
 1882年に着工し未だ完成していないこの世界遺産は、天才建築家アントニ・ガウディの設計によるもの。他にも彼が造った「カサ・バトリョ」「カサ・ミラ」「グエル公園」へも訪れよう、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都目黒区中目黒にある「エルアローニャ」。スペイン料理は山の幸と海の幸の両方を使用し、それぞれの地域の特産品を活かしたものが多い。
 食材の味を生かすためソースなどはあまりない。主はスパイスで、サフランやパプリカ、シナモン、アニスなどが使われる。

 代表料理は「パエリア」が有名なので、ランチメニューで本日のパエリアを注文。日替わりで具が変わるようで、この時は鶏肉の手羽と豆だった。
 過去にパエリアは食べた事があるが、それは具が海鮮のもの。だが、この時のパエリアはまったく違うもので、正直パエリアを食べた気がしなかった。

 後に調べて知ったのだが、パエリアはパエジェーラと呼ばれる専用鍋で調理する米料理で、米を水と黄色の着色料サフランを加えて炊き上げるのがベース。
 なので、具は海鮮でなく地方によっては山の幸もあり、様々なバリエーションがあるという。具は海鮮と思い込んでいただけに、ここでは勉強になった。

 いつもは「孤独のグルメ」のように一人で食べ歩いているが、この時は友人と訪れたので、もう一品は「イカ墨のフィデゥア」を頼んだ。
 フィデゥアはパスタで作るパエリアで、こちらは具の出汁も効いて抜群の味。セットに付いていたマスタードソースのハムサラダと、トマトのスープも美味しかった。

 パエリアだけじゃ定番すぎて物足りないので、国民食の「ボカディージョ」を食べようと、中目黒の隣の祐天寺にある「ボカタ」へも足を運んだ。
 バケットを半分に切って具を入れたサンドイッチのボカディージョは、スペインでは安くて手軽でどこでも食べられるソウルフードで、日本のおにぎりのようなもの。

 スペインでもう一つの国民食「トルティージャ」は、卵にじゃがいもなどを入れて焼いた丸くて平たいオムレツ。ここ「ボカタ」は日本初のトルティージャ専門店。
 そのトルティージャをパンで挟んだものがボカディージョ。店ではどちらも食べる事が出来る上、具やソース、サイズも選べる。食べたクラシックのボカディージョはもちろん美味かった。

[この日の写真]



 

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