ボツワナ(27国目)


 ジンバブエのブラワヨからボツワナの首都ハボローネは、直通バスで9時間の移動。ここまでアフリカの移動ではどこもビザが必要だったが、ボツワナはなんとビザが不要。ビザは金もかかる上、取得に手間が掛かったりと何かと面倒だ。

 昔はイギリス領だったボツワナは共和制国家で、国土の大部分をカラハリ砂漠が占める。砂漠の内陸にあるオカバンゴ・デルタは、雨季には水で満たされ、野生動物の楽園と姿を変える。
 隣国ザンビアとの国境は約150mしかなく、それは世界で一番短い国境線。また、ダイヤモンドの採掘量が世界3位で、国庫の多くがダイヤモンドからの収入。

 宗教は8割がキリスト教だが、国民の9割を占めるツワナ人達は、元々ある祖先崇拝の伝統的な考えと二重信仰を持つ。
 通貨はプラで、物価は他のアフリカ諸国と比べると高い。ボツワナはアフリカきっての「政治が腐敗していない、優等生の国」として有名で、治安も比較的良いようだ。

 アフリカは「野球不毛の地」としても知られている。イギリス領だった国が多いのでクリケットかと思えばそれも少なく、人気があるのはジンバブエと南アフリカくらい。
 最近はモザンビークで野球人気が上昇気味らしいが、ここボツワナではソフトボールが国技と言われるほど盛んだという。

 果物で有名なスイカはボツワナが起源で、原種は数百種類を数え、現在も一定のエリアに自生している。
 また、1980年代に「ブッシュマン」という映画が日本でも流行ったが、これはカリハラ砂漠に居住するブッシュマンの生活をコメディタッチで描いた作品。ちなみに、ブッシュマンとは砂漠に定住したサン人のかつての呼び名。

 話は大分それたが首都ハボローネでは、「ボツワナ国立博物館&アート・ギャラリー」や、近郊にある「マニャナの岩絵群」、民族の伝統文化を見れる「バハラチェ文化村」などを訪れよう、と妄想はここまで。

 さて、今回ボツワナ料理を食べたかったが、都内近郊で提供してる店が見つからなかった。ボツワナの主食は「パパ」という、とうもろこしの粉を炊いたもの。
 定番のおかずはほうれん草などの青菜を煮込んだ「モロホ」、豆やにんじんのチリソース煮「チャカラカ」、カボチャの種を茹でた「バターナッツ」、「ビートルートの酢漬け」「コールスロー」など。

 牛肉を塩だけで味付けしたコンビーフのような「セスワ」も代表料理のひとつ。酒ではとうもろこしを発酵させて作る「ボジャルワ・ジャ・セツワナ」や、どうもろこしを醸造した「チブク」などがあるようだ。



 

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