足摺岬へ (高知) 2002年


 三島キャンプ場から四万十川沿いの国道381号線、441号線を40km下り、四万十川河口の中村市へ向かった。
 上流から河口までは長い下り坂だったので、一気に下りてくることが出来た。河口付近ではボートレースでもあるのか、団体で漕ぐボートの姿が何台もあった。

 四万十川河口から国道321号線、県道27号線を40km走り、四国の最南端である足摺岬へ到着。約80mの高さの断崖である足摺岬には白亜の灯台があり、幕末の政局に大きな役割を果たしたというジョン万次郎の銅像もあった。

 最近は少なくなったようだが、この足摺岬は自殺の名所でもあるらしい。確かにこの高さから海に飛び込めば、あっという間にあの世行きだろう。
 今日は快晴ということもあり足摺岬からの景色は一段と素晴らしく、そんな場所という陰鬱さは微塵も感じられなかった。38番金剛福寺を参拝し、さらに先へと進んだ。

 高知といえば土佐であり、土佐といえばカツオである。ここまで来たらのなら、土佐カツオを食べていかなければならない。
 ツーリングマップルを見ると、あしずり港にある足摺食堂のカツオのタタキ定食がお勧めと書いてあったので、そこへ行ってみることにした。

 しかし、その食堂も他の店も昼過ぎで全て準備中。唯一市場のレストランが営業していたので、そこでカツオ丼を食べた。やはり本場だけあって、その味は格別だった。

 その後、国道321号線を土佐清水市まで北上し、国道沿いにあった爪白キャンプ場を今夜の寝床にした。国立公園中の広々とした芝生のキャンプサイトで、使用料金も300円と安い。シャワーもあったので、長距離を走った汗を流すことが出来た。

 昨日の四万十川のキャンプ場は200円、ここも300円、こういう場所を知ると、何千円も払うキャンプ場がぼったくりに思えてしまう。




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