ブルガリア(64国目) 2019年3月21日


 マケドニアのスコピエからブルガリアの首都ソフィアまではバスで4時間。ヨーグルトで有名なブルガリアは共和制国家。
 かつては帝国だったがローマ帝国やオスマン帝国に敗れて支配下に。その後に自治公国となり、オスマン帝国で「青年トルコ人革命」が勃発したのに乗じて独立。色々な経緯を踏んで、現在はEU加盟国となっている。

 宗教はキリスト教の一派、ブルガリア正教が8割でイスラム教が1割弱。現在の通貨はレフだが、近いうちにユーロが導入される見通し。

 日本では「明治ブルガリアヨーグルト」の商品があるためか、ヨーグルトはブルガリアが発祥というイメージが強い。だが、実はそれはトルコが発祥。
 かつてトルコ周辺を旅していた遊牧民が、革製の袋にミルクを入れていたのが、気づいたらヨーグルトになっていた、というのが始まりらしい。

 ともかく、ソフィアでは世界遺産の「ボヤナ教会」や「リラ修道院」、町のシンボルでもある「アレクサンドル ネフスキー大聖堂」、町を守るように鎮座する「ヴィトシャ山」へトレッキングに行くのもいいだろう。

 また、独特なハーモニーを作る伝統的な女性合唱「ブルガリアン・ヴォイス」も聞き逃せない。最近では2016年のリオデジャネイロオリンピック閉会式で、「君が代」のアレンジに使われて話題になった。
 長調なのか短調なのか、リズムがあるのかないのか、と思わせる神秘的なハーモニーを生で是非聞いてみたい、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは東京都中央区銀座にある、日本唯一のブルガリア料理店「トロヤン」。ブルガリア料理はギリシャ、トルコ、中東料理の要素が結集している。
 トルコ料理と異なるのは食材に豚肉も使用するという点。また、チーズやヨーグルトなど乳製品が多く使われるのも特徴。

 注文したのはホリデーランチのAセット。最初に出てきたのは、ブルガリアの前菜3種盛り合わせ。一つはブルガリアで一番よく食べられている「ショプスカサラダ」。これはトマト、きゅうり、タマネギ、ピーマン、シレネ(白いチーズ)のサラダ。

 あと2品は、ヨーグルトを水切りしてクリームチーズのようにした「スネジャンカ」と、タラコとポテトの「タラモサラダ」がパンに乗ったもの。

 メインは5種類から選べたので、ブルガリアの代表的な料理「カヴァルマ」を選択。これは土鍋で肉と野菜をトマトで煮込んだシチュー。それと最後にヨーグルトのデザートが付いていた。

 店内にはブルガリアの民族衣装が飾られ、モニターには現地音楽のPVと思われるものが流されていた。料理も全て美味しく、束の間のブルガリア滞在を満喫できた。

[この日の写真]



 

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