イギリス(48国目) 2019年2月23日


 フランスのパリからイギリスの首都ロンドンまではバスで7時間。ドーバー海峡を渡る移動ルートは、鉄道用貨車にバスを乗せてユーロトンネルを進むか、フェリーで海を渡るかの2パターンある。

 イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの国で構成されている同君連合型の主権国家で立憲君主制。
 宗教はキリスト教が6割、イスラム、ヒンズー、その他の宗教が1割で、3割は特別な信仰を持っていないという。

 EU加盟国だがユーロは導入せず通貨ポンドで、物価は高い事で有名。最近はEU離脱を巡って混迷してるので、その結果次第で様々な影響があるだろう。

 ロンドンでは世界最大級の「大英博物館」、国会議事堂である「ビッグベン」、世界遺産の「ウェストミンスター寺院」、イギリス王室の「バッキンガム宮殿」、

 テムズ川に架かる「タワーブリッジ」、監獄としても使われた「ロンドン塔」、高さ135mの観覧車がある「ロンドンアイ」、市民が集う「トラファルガー広場」「ピカデリーサーカス」などを観光、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都港区六本木にある「マリン」。世界的にイギリス料理は「不味い」という評判があるが、それにはこんな経緯がある。

 イギリス伝統料理は味付けがされてない場合が多い。それは客が自分の好みによって味付けできるようにしてるため。また、16世紀以降に力を持った「ジェントルマン」たちは、質素な食事こそ自分たちのすべき食事とした。
 それで歴史的にも食事に重きが置かれず、特有の食文化と呼べるものが発展しなかった、というのが不味いと言わせる理由のようだ。

 そんなイギリス料理の定番といえば、やはり「フィッシュ&チップス」だろう。これは白身魚とポテトのフライで、トマト、グレイビー、ビネガーなどのソースをかけて食べるもの。
 訪れた「マリン」はフィッシュ&チップスの専門店だが、個人的には特別美味しいとは思えず普通だった。

 これだけでは物足りないので、もう一つの国民食「チキン・ティッカマサラ」を食べに、東京都港区芝にある「スーリヤ」へも足を運んだ。

 チキン・ティッカマサラはイギリスのインド料理店で生まれたカレーで、誕生したのは1970年代。
 インドを統治していた時代にカレーが伝播し、現在イギリスには9千軒以上のインド系料理店があり、国民は定期的にカレーを食べるという。

 オレンジ色したチキン・ティッカマサラは、スパイシーだが美味で癖になる一品。ちなみに、これは日本にもあるバターチキンカレーがアレンジされたもので、違いは玉ねぎを使うか使わないかの差のようだ。

[この日の写真]



 

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