フランス(47国目) 2019年2月23日


 スペインのバルセロナからは鉄道で9時間移動し、フランスへ入国して南部の港湾都市マルセイユへ。共和制国家のフランスは、かつて市民が王政を倒したフランス革命が起こった地。
 その前のアメリカ独立革命に続いて起こったその革命が、市民社会の形成をもたらし、19世紀以降の西欧主導の世界史の流れを作った。

 宗教は約80%がカトリックやプロテスタントのキリスト教。それと10%がイスラム教徒で、それ以外に仏教徒や無宗教の人々もいる。
 通貨はかつはフランだが現在はユーロで物価は高い。フランス人はプライドが高く、基本的に英語がペラペラだがフランス語しか話さない事も有名な話。

 マルセイユでは観光の中心地「旧港」、シンボル的存在の「ノートルダム・ド・ラ・ガルド寺院」、一直線に長く続く「グりニャン通り」などを観光。

 その次は世界遺産の町リヨンへ4時間のバス移動。ここでは、丘の上にあるシンボル「フルヴィエール大聖堂」、紀元前43年に作られたと言われる「古代ローマ劇場」、雑貨や特産品などが売られている「旧市街 ヴューリヨン」などを観光しよう。

 リヨンからはバスで6時間移動して首都パリへ。花の都には観光名所は多くあるだろうが、「ルーヴル美術館」「ヴェルサイユ宮殿」「エッフェル塔」などの代表的は押さえたい。
 また、パリから鉄道とバスを利用して3時間で行ける、「モン・サン・ミッシェル」へも日帰りで訪れよう、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、神奈川県川崎市溝口にあるイタリアン&ワインバー「クレフ」。ここはソムリエ厳選のワインが200種類以上常備され、最近は「世界のチーズ料理専門店」としてリニューアルした店。

 世界三大料理の一つフランス料理は、中世後期には源流となるメニューが存在。スタイルはオードブル、メインディッシュ、デザートの三構成で提供されることが多い。
 料理の種類は様々あるので選ぶのは迷うし、コースで頼むとなると高く付く。なので、国民食と言われる「アッシェ・パルマンティエ」を食べにクレフへ訪れた。

 これは挽肉のグラタンで、フランスでこれを食べない者はベジタリアンか非国民と言われるほどポピュラーな料理。「アッシェ」は細かく刻むという意味で、「パルマンティエ」はフランスの薬剤師、農学者、栄養学者だった人の名前。
 昔はジャガイモは人間の食べる物でなく家畜の餌だった。パルマンティエはそれを人間に食用とする事を広めた人物。

 アッシェ・パルマンティエは普通に美味しく、ワインにも合いそうな一品。シンプルで美味い物こそ国民食となるのが納得する料理だった。

[この日の写真]



 

Copyright (C) 2019 諸行無常 All Rights Reserved