スーダン(20国目) 2019年1月12日


 エジプトのアスワンからスーダンの首都ハルツームへは直通バスで16時間。この他にバスごとフェリーに乗ってナイル川を下り、スーダン側の国境ワジハルファまで行く。そこで一泊し、翌朝にハルツームへ向かう方法もあるようだ。

 アフリカ大陸で第3位の面積を有するスーダンは共和国。南部が南スーダンとして独立するまでは、アフリカで1番の面積を誇る国だった。
 国民の多くはイスラム教だが、キリスト教信者も多い。通貨はスーダン・ポンドで、物価は最近高騰して安くはない。治安も経済情勢からスリやひったくりなどが多数発生してるので、昼間でも良いとは言えないようだ。

 首都ハルツームはエチオピアから流れる青ナイル川と、ウガンダから流れる白ナイル川の合流地点。その中州にあるツチ島では遊覧船クルーズを楽しみたい。
 対岸にあるスーダン最大の市場「オムドゥルマン」や、「ハマデルニール・モスク」にも訪れたい。このモスクではスーフィズム(イスラム神秘主義)を信仰する人々が、毎週金曜日に「ジクル」と呼ばれる旋回舞を行うのでそれも見逃せない。

 ハルツームでエチオピアビザを取得したら、カッサラまではバスで9時間。ここには奇妙な形をしたタカ山があるのでそこを訪れたい。ちなみにカッサラからは隣国のエリトリアへも陸路で行ける。

 その下に位置するエチオピアとエリトリアは、旧宗主国・旧植民地の関係で仲が悪く、陸路も空路も直行は不可能だった。だが、この関係も2018年9月にようやく終わりを迎え、国境が開いたという。

 しかし、まだ詳しい移動情報が分からないので、カッサラからはエチオピアへ向かうことにして、ゲダレフへバスで3時間半の移動。さらにそこからバスで3時間半移動して国境の町ガラバートへと移動、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都新宿区にあるバー「トライブス」。ここはアフリカの音楽・映像と共にアフリカの酒や料理を提供する店。
 東京都内にスーダン料理店はなく、唯一食べれそうなのがこのバーだったので足を運んでみた。

 スーダン料理は地域によって変わり、歴史を通して文化横断的な影響を受けている。代表的なものは、煮込んだソラマメに油とカッテージチーズ、塩を混ぜた「フール」。
 甘くないパンケーキの「グッラーサ」、ソルガムという穀物で作るクレープ生地の「キスラ」、スープの中にパンやトマト、きゅうりを砕いて入れる「ファッタ」など。

 これらを食べれないかと店主に聞いてみたが、残念ながら提供はしてなかった。団体など大勢でパーティーをする場合は、色々なアフリカ料理を提供しているようだが、1人前は難しいとのこと。

 そもそも食事より酒の提供がメインのようだ。目当ての食事が出来なかったので、仕方なく南アフリカ産の「サバンナ」というシードルと、「スリーシップス」というウイスキーを飲んで帰った。


 

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