アゼルバイジャン(12国目)


 イランのアスタラから国境を越えてアゼルバイジャンへ入国。ビザはテヘランで取得しといた。ちなみに、空路で入国する場合は、日本人だけはビザが無料になるようだ。
 アスタラから国境を越えたらマルシュルートカという乗合バスでランカランまで30分。そこから首都バクーまではバスで5時間。

 アゼルバイジャンは共和国で、かつては旧ソ連の構成国。国民の95%がイスラム教。通貨はマナトで物価は日本より安いが、コーカサス地方の近隣国よりは高い。
 治安は良いとも言えるが、犯罪も多発してるので夜の一人歩きは危険。また「ナゴルノ・カラバフ問題」という、隣国アルメニアとの紛争地帯もある。

 これはアゼルバイジャン領内に存在する、アルメニアが実効支配してるエリアで、この領土を巡って古くから争い続けてる問題。なので互いに国交は樹立しておらず、2国間は空路も陸路も移動は無理。

 首都バクーは現在「世界一バブルな都市」で、第二のドバイとも言われている。ここでは世界遺産の旧市街ヤゴブスタン国立保護区、それにランドマークのベイダル・アリエフ・センターやフレイムタワーなどを観光。近郊にはヤナルダーという「燃える山」があるので、それも見に行きたい。

 バクーからはバスで6時間半のシェキへ。ここではシルクロードの隊商宿であるキャラバン・サライやシェキハーン宮殿を観光。近郊のアルべニア教会も訪れたいところ。

 シェキからはバスで2時間のバラカンヘ。ここからタクシーで国境へ行きジョージアへ入国。ジョージアはビザが不要な上、1年間も滞在できる。
 入国後は5km先のラゴデビまで徒歩で向かい、そこからバスで2時間半移動して首都のトリビシへ。見所は沢山あるので、数日滞在してゆっくり堪能しよう、と妄想はここまで。

 さて、今回アゼルバイジャン料理を食べたかったのだが、残念ながら都内近郊にレストランがない。数年前まで東京都新宿に「アザリ マトバック」という店があったが閉店していた。

 アゼルバイジャン料理はイランやトルコの影響を受けてる。料理の味付けはペルシャ料理の影響が強い。アルメニアと同様にざくろや干しぶとうの果物で味付けする事が多いようだ。

 食べてみたかったのは、ヂュシペレと呼ばれるものが羊の骨で煮込んだスープに入ってるナノペリメニ。薄いクレープのような生地の中にひき肉やチーズ、かぼちゃやハーブなどを挟んで食べるクタブ。

 ひき肉や玉ねぎ、トマトをバターで炒めたものを、ブトウやキャベツ、ナスやパプリカの葉で包んで煮込んだドルマ。羊肉や松の実、野菜、ドライフルーツ、栗などと一緒に、長粒米をサフランライスを混ぜた炊き込みご飯のプロフ。

 羊肉のミンチと香草を練ったタネが入っている水餃子のぺルメニなど、どれも美味しそうなものばかりだった。東京にはレストランがないので、いつか本当に旅行して現地で食べてみたい。




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