4日目 新潟・長野 2017年5月6日


 北陸道の越中境PAから出発して新潟県に入る。糸魚川インターで下り、姫川沿いの国道148号線を南下してフォッサマグナ・ミュージアムへ。
 ここは日本列島が誕生した際の大地の裂け目で、日本が東西に分けられている基準の地。

 このフォッサマグナは、新潟県糸魚川市から静岡県静岡市まで広がる巨大な溝で、その深さはなんと6000m。と言っても現在はその上に新たな地層があるので、深さを伺い知ることは出来ない。
 だが、もしその深さがそのまま残っていたら、今は凄い地形を目にする事が出来たろう。

 GW中はずっと天気だったが、この日は朝から雨模様。しとしと雨が降る中で国道148号線を下って長野県に入り、向かった先は白馬ジャンプ台。
 ここは1998年に行われた長野冬季オリンピックで、日本代表が金メダルをいくつも取った事で知られる競技場。

 ジャンプ台のスタート地点にある観覧ステージまで上がってみたが、その傾斜と高さに、こんな所から滑り降りてるのかと驚いた。
 ラージヒルのスタート地点の高さは140mで、40階建てのビルの高さに相当する。素人が遊び半分でここから飛んだら、それこそ自殺行為だろう。

 このジャンプ台は日本で唯一、ラージヒルとノーマルヒルの2台が並んでいるもの。ラージを見た後でノーマルを見ると「なんだこんなものか」と思うが、それでも高さは107mでビルなら35階の高さになる。

 その後、国道148号線を下り、県道45号線の大町アルペンラインで山を上がって扇沢駅へ。ここからトロリーバスに乗り、日本一の高さを誇る黒部ダムへ。
 2億トンもの水を貯めれるこのダムは、171人の殉職者と7年の歳月をかけ1963年に完成したもの。世紀の大工事となった要因は、ダム建設地まで物資を運搬するために掘られたトンネル。

 それを掘削中に破砕帯にぶち当たって工事は難航し、80mを掘るのに7ヶ月もの時間がかかったという。苦労して掘られたそのトンネルは、現在はダムまで行くトロリーバスの線路になっている。
 ダムの高さは186mと白馬のジャンプ台よりはるかに高く、上から下を覗くとかなりの迫力。ただ小雨だったので、周囲の景色までは堪能出来なかった。

 今回の旅は北陸がメインだったので、今日の新潟と長野は帰り道がてらのおまけのようなもの。この先は特に見る所がなかったので旅はここで終了。
 国道148号線を豊科まで下り、梓川スマートインターから長野道に乗って一気に家へと戻った。

[この日の写真]


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