2日目 中編 2018年9月23日


 29番長泉院までは自転車で巡ってきたが、30番からは距離があるので車移動で時間短縮。ちなみに各寺への距離は29〜30が7km、30〜31が18km、31〜32が10km、32〜33が11km、33〜34が16kmとなる。

 30番から31番の18kmが、秩父三十四ヵ所で札所間最長距離。徒歩による巡礼は、32番法性寺へのアクセスが最大難所のようだ。

 道の駅ちちぶから30番法雲寺まで約30分。さらに30分走って31番観音院へ。山門では1本の石で造られた、日本一の仁王尊がお出迎え。
 ここから本堂までは勾配のある石段の山道。石段は296段あり、それは般若心経の276字と普回向(ふえこう)の20字の合計だという。

 本堂は65mの岸壁の下にあり左上には滝があった。今は水量が少ないが、落差約60mの「聖浄の滝」で、かつては修験者が滝行をしていたようだ。今まで巡ってきた寺の中では、ここ観音院が一番見応えと雰囲気があった。

 観音院に行く手前には、斜面に小さな地蔵が何体も並ぶ地蔵寺があった。その数なんと1万4千体。ここは水子供養発祥の地とも言われ、聖地でもあるようだ。

 歩きでは難所の32番法性寺だが、31番から車で20分。山号が般若山だけに、山門には般若の面。本堂裏の岩壁はポコポコ穴が開いていて、まるで蜂の巣のようだった。
 後で知ったのだが、岩窟の奥の院には大日如来像が安置されていた。そこへ行くには鎖の付いた岩場を20分登らなければならない。そんな楽しい道を逃したのは悔しい。

 33番菊水寺へは約10分。そらに20分走って最後の34番水潜寺へ到着。ここは秩父三十四ヵ所の結願寺になるが、それ程仰々しい雰囲気はなかった。
 社務所の壁に手拭いが貼られていたので記念に買いたかったが、それは売ってなかった。代わりに水かけ地蔵があったので、3回水をかけて願いを唱えて寺巡りは終了。

 過去に坂東三十三ヵ所、西国三十三ヵ所を巡ってるので、ここで日本百観音を制覇。全ての札所を巡拝した後は、善光寺にお礼参りをすることが慣わしなので、ここから高速を使って善光寺へ向かうことにした。  

[この日の写真]




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