1日目 後編 2018年9月22日


 13番慈眼寺は名前にあるように、眼病平癒の御利益で有名な寺。境内には目薬の木があり、その木皮で作られた「眼茶」が売られていた。
 ノンカフェインの国産無農薬で御祈願済みの眼茶は、目にめちゃめちゃいいらしい。試飲してみたがあまり美味くないので買わず、老眼が良くなるようにと願っといた。

 14番今宮坊を打ち15番少林寺に行くと、本堂入口の下にある踏切にカメラを抱える者が数人いた。何か来るのかと覗いてみると、煙を吹きながら蒸気機関車が登場。
 絶好のタイミングでシャッターを押したが、カメラの調子が悪く写真を撮り損ねた。がっかりして線路を見つめてると、 その脇に「活々亭」という食事処を発見。

 ここに求めていたわらじカツ丼があったのでランチ。カツが2枚も乗ってボリューム満点で腹も満足。SLは逃したがXL並みのカツはゲットだった。ちなみにこの店には豚みそ丼もあったが、これは明日どこかで食うことに。

 食後の休憩も兼ねて、近くにあった秩父まつり会館で一休み。日本三大曳祭りの一つ「秩父夜祭」で使われる、屋台と笠鉾が展示された部屋で、プロジェクションマッピングによる祭り映像を堪能。
 隣の映写室では3D眼鏡をかけて、15分程の「秩父まつり廻廊」を鑑賞。淡々とした映画だったので、食後ともあって寝そうになった。

 まつり会館を出発し16番西光寺、17番定林寺、18番神門寺と巡り、19番龍石寺に到着。地面から露出した岩の上に立つ本堂脇には三途婆堂があった。
 ここに三途の川で死者の服をはぎとる奪衣婆(だついば)の座像が祀られていたのだが、婆さんのはずが見た目は子供で、おまけに外国の人形のようで不気味だった。

 ここから荒川を渡って20番岩之上堂へ。本堂内にはまつり会館で見た笠鉾が飾られていた。ほとんどの寺で見かけてきた、額縁入りの浮世絵もあった。
 額の下に「三千女」の銘が入ったこの絵は、秩父の提灯屋のおかみさんが25年かけて描き、三十四ヵ所全てに奉納した絵とのこと。

 そびえ立つ2本の杉が印象的な21番観音寺、奈良県の明日香のような石舞台があった22番童子堂を打ち、秩父ミューズパーク近くにある23番音楽寺へ向かう。
 坂道を上る途中にあった看板には、今夜ミューズパークで大きな音楽フェスがあるとの知らせ。調べてみると私立恵比須中学というアイドルグループがライヴをやるようだ。ロックフェスなら足を運んだのだが。

 寺名から歌手がヒット祈願に訪れるいう音学寺には、「ありがとう東京五輪/白川恵美」「もののふの花/松川未樹」他、聞いたこともないような名前の歌手のポスターが貼られていた。
 梵鐘の音の美しさが名の由来だというので、その鐘を鳴らして本日の寺巡りを終了。山を下って秩父橋を渡り、駅周辺に戻って武甲酒造で地酒「武甲正宗」をゲット。

 車を停めている道の駅ちちぶの隣は複合商業施設だったので、スーパーで食料を調達。昼のわらじカツ丼で胃もたれしていたので、夜飯は漬物や豆腐のあっさり物をチョイス。

 地酒でほろ酔いになって寝ようと思ったが、腹が減ってきたので、自転車に乗って名物ホルモンを食べに高砂へ。あいにく貸し切りで入れなかったが、近くにまる助という店があったのでそちらに入店。胃は満足したが、特別美味しいホルモンでもなかった。

[この日の写真]




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