終章


 関東1都6県に点在する坂東三十三観音の総距離は約1300km。それを4日間で駆け巡ったのだから、ほとんどバイクに乗りっぱなしのハードスケジュール。
 遊楽気分だったが、寒さや体の痛みを我慢しながらの、まさに修行のような巡礼だった。もっと時間があればゆっくりと回り、方々を観光しながら楽しめたと思う。

 1300kmの距離を歩くと、大体40〜50日位かかるようだ。私は過去に自転車で四国八十八ヶ所、原付バイクで九州八十八ヶ所を巡ったが、徒歩での巡礼はない。
 歩いてこそ本来の醍醐味を味わえるのだろうが、バイクでも道中の景色は堪能。田舎はどこものどかで、やっぱ日本はいい国だなと再認識した。

 坂東、西国、秩父の三十三観音を結願した後は、長野県の善光寺へお礼参りするのが習わし。善光寺の本尊が阿弥陀三尊像(阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩)とされることから、満願報告に訪れるようになった経緯のようだ。

 善光寺は行った事がないので、いつの日か訪れて全て終わらせたい。たがその前には、間違えてしまった第10番正法寺に行かなければならない。


[ 前へ ]  [ 目次 ]  [ 次へ ]


Copyright (C) 2019 諸行無常 All Rights Reserved