富士山 主杖流し(距離:16Km) 2013年8月4日


6:40 富士宮口五合目
6:50 六合目
7:25 お中道石碑
7:55 ハコアラサワ
8:50 主杖名流し(30分ロス)
12:20 剣ヶ峰

[ この登山の軌跡 ]

13:20 赤岩八号館
13:50 砂走館
14:15 宝永第一火口
14:25 六合目
14:35 富士宮口五合目






 夏になって富士登山のシーズンが来たということで、昨年やり忘れたバリエーションルートの主杖流しを味わおうと富士山へ繰り出した。
 主杖へ行くには富士宮口六合目の上にあるお中道を使う。五合目までは車で向かおうと考えといたが、富士山スカイラインは7月の初めからマイカー規制がされていた。

 仕方ないので麓にある水ヶ塚駐車場に車を置き、そこからシャトルバスで往復することに。バスの始発が6時なので、前日の夜に駐車場へ向かい車中泊。
 水ヶ塚は1000台程停めれる広い駐車場だが、これから上る登山客や下山してきた者たちが多く、夜だというのに半分は埋まっていた。

 駐車場の一画に東屋があったので、そこで酒を飲みながら夕食。北の空を眺めてると、蛍のように光が点滅。その正体は御来光を見るために、夜のうちに上っている登山者たちのヘッドライト。暗闇の中をよく登る気になるなと感心する。

 翌朝起きると駐車場は8割方埋まっていた。始発のバスは4台出発。40分程で富士宮口五合目に到着。中国人やインドネシア人の団体客などもいて最初は賑わっていたが、六合目の上からお中道に向かうとまったく人がいなくなった。

 お中道を西へトラバースしながら主杖を目指す。一度歩いているので記憶があったが、ハコアラサワの次にある主杖で「第一」というペイントに惑わされ行き過ぎる。
 鬼が沢を過ぎてサクラサワまで進んでしまい、これはおかしいと「第一」のペイントまで引き返しそこで回りをよく見れば岩に「主杖」の文字が。このせいで30分はロスった。

 ここからいよいよ目的の主杖流し。頂上の剣が峰まで標高差1000mの直登。落石の危険があるとのことなので、万が一に備えヘルメットを装着してスタート。
 岩登りといっても険しい場所はほとんどないので、手を使わなくても足だけで登っていける。だがザレた箇所が多いので、先行者がいると確かに落石の危険はありそうだ。

 世界自然遺産に決まった為か、表の富士宮ルートには溢れるほど人がいたが、主杖を登っていたのは私の他にはおじさんが一人だけ。
 富士山を独り占めした気分で歩けたが、途中から山頂まではガスり始め、周囲の景色が堪能出来なかったのは残念だった。

 主杖を登り始めて3時間半で山頂の剣ヶ峰に到着。ガスって何も見えないので、お鉢巡りはせずそそくさと下山。帰りは御殿場ルートで宝永山まで降りて、そこから富士宮口へと戻った。

 溶岩が流れた痕跡を感じられる主杖流しは、富士山の本来の姿を味わえるので、一般ルートで登るよりはるかに楽しめる。
 主杖へと向かうお中道では沢をいくつも越えるので、他の沢も同様のバリエーションルートになるのだろうか。次回は違う沢を登ってみるか。


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