世附から菰釣山 (距離:33Km) 2013年3月16〜17日


1日目
10:30 浅瀬入口バス停
11:30 世附
12:40 790mピーク
13:15 830mピーク
14:00 椿丸
15:45 大栂
16:45 菰釣山
17:00 菰釣山非難小屋

[ この登山の軌跡 ]

2日目
5:15 菰釣山非難小屋
6:10 城ヶ尾山
6:40 大界木山
7:10 モロクボ沢の頭
7:25 畦ヶ丸非難小屋
8:35 屏風岩山
9:25 二本杉峠
10:05 細川橋バス停




1日目 (所要:6時間半 距離:17Km)

 連休を利用して久々に一泊の登山へ繰り出した。選んだのは丹沢湖の西にある世附から菰釣山へと向かうVルート。ここはすっぽりと一般登山道がないのを丹沢全図を見て知っており、Vルートで長く歩けそうだと前から目を付けていた場所。

 菰釣山からは畦ヶ丸へ向かい、そこから破線ルートで南に下って屏風岩山、権現山へと進む。最後は権現山から浅瀬入口へVルートで下るというプラン。日帰りだと距離もあって時間が掛かるので、1泊2日にして宿泊は菰釣山非難小屋を使うことにした。

 スタート地点の浅瀬入口へは、小田急線の新松田駅からバス。世附の登山口までは、湖畔沿いの県道を歩く。ここからVルートの始まり。いつもの如く情報はまったく仕入れず、頼りは等高線図とコンパスだけ。

 いきなりキツイ傾斜を登りながら790mピークへ向かう。ここから少し歩きやすくなって、830mピーク手前でまたキツイ登り。
 途中に一箇所だけ黄色い花を咲かせた木があった。後で調べたところ三叉(みつまた)という花のようだ。

 聞きながら歩いているラジオからは、東京で桜の開花宣言がされたとのニュース。今年は2002年の記録と並ぶ最も早い開花だという。ちなみにこの開花宣言は、靖国神社の境内にある基準木の桜(ソメイヨシノ)が5〜6輪咲くと発表されるらしい。

 標高900mの椿丸で展望が開け、次に向かう大栂が見渡せた。地図読みをしながらVルートを楽しめるかと思ったが、リボンやペイントの印が頻繁にあり気分は幻滅。
 毎回思うが、これがあるとVルートがつまらなくなる。こちらは迷うかもしれないというドキドキ感で歩きたいのに。

 椿丸から大栂の傾斜はかなりキツかった。一泊の登山なので、水や食料などで荷物も重い。息が切れる度に「何でこんな辛い思いをしてまで登ってるのか」と自問自答するが、登り終えると充実感を得てそんな気持ちは忘れ、また次の山に登りたくなるから登山はやめられない。

 菰釣山の手前は藪漕ぎをするポイントが多かった。この時はそうでもなかったが、夏などは結構茂って大変かもしれない。
 非難小屋に泊まるのは東京の三頭山以来で二回目。一人だけかと思ったが既に先客が6人。広くなかったので私が寝る場所は床だったが、眠れればどこでも問題はない。落ち着いてすぐに至福の酒を飲み、気さくな登山者たちと雑談しながらくつろいだ。

  
2日目(所要:5時間 距離:16Km)

 浅瀬入口からの帰りのバスは11時15分で、それを逃すと次は15時。のんびり歩いて15時の便に乗ろうと考えていたが、4時に目覚めたので早い便に間に合うだろうとすぐに出発した。

 菰釣山非難小屋からは畦ヶ丸までは、適度なアップダウンの繰り返し。前回来た時に畦ヶ丸非難小屋の中を見なかったのでチェック。こちらは菰釣山もさらに狭かったが、ストーブとトイレが付いていた。

 畦ヶ丸から南に下った大滝橋への分岐に到着したのが8時。ここでバスの時間まで残り3時間あれば間に合うと計算していたのでバッチリ。もし遅くなっていらた、ここから大滝橋へと下るつもりだった。

 再び適度なアップダウンをしながら屏風岩山を通過し、標高760mの二本杉峠まで下る。ここでバスの時間まで残り1時間半。おそらく間に合うだろうが、権現山は標高約1000mなのでここから標高差300m。予想からして傾斜はキツく、水は残り200ccしかない。

 目の前にある権現山へのキツイ傾斜を見て登る気が失せたのと同時に、ここから上ノ原登山口へと下れることに気が付いた。等高線図をよく見れば、そのルートを進んで途中で十字路を右に行っても浅瀬入口へ出られる。このルートの方が登りが少なそうなのでこっちへ進むことにした。

 途中の十字路は見当たらず、結局そのまま細川橋バス停まで下るとタイミングよくバスがやって来て、11時15分の前の便に乗ることが出来た。途中どこかでもう5分長く休憩していたら、この便には乗れず1時間待ちになっていたので運が良い。

 等高線図には点線の登山道があったのに、なぜ途中に十字路がなかったのか帰宅後に調べたところ、それは登山道ではなく地下送水路の点線だった。紛らわしい点線を記さないでもらいたいが、このおかげで地図の記号を一つ覚えることが出来た。

 今回のルートはなかなか歩き甲斐のあるものだったが、Vルートや破線ルートにはリボンやペイントが多くて白けた。丹沢のVルートはほとんど歩き尽くされてるので、こういう印がない場所は少ないのかもしれない。どこかに面白いルートがないだろうか。




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