畦ヶ丸周遊 (距離:15.7Km) 2013年2月26日


8:00 大滝橋
8:30 マスキ嵐沢
8:55 一軒屋非難小屋
9:35 ベンチ
10:25 畦ヶ丸

[ この登山の軌跡 ]

11:40 善六ノタワ
12:25 下棚沢出合
13:05 西丹沢自然教室
13:45 大滝橋






 丹沢に積もった雪が融ける前に何回か雪山を味わおうと思っていたが、元来寒さが苦手なので行くのが億劫になっていた。しかし、間が空くと体が鈍ってしまうので、重い腰を上げて気合を入れ、一ヶ月ぶりに山へ行くことにした。

 今回選んだのは西丹沢の畦ヶ丸を周回するルート。車で大滝橋まで行き、そこから畦ヶ丸へ上がり西丹沢教室へ下りる。最後は県道を歩いて大滝橋まで戻るというもの。
 一般ルートだし時間もそれ程掛からないので、これだけだとイマイチ物足りない。そこで、西丹沢教室へ下りる途中で権現山へ上がり、地図読みをしながら大滝橋へ下るルートをプラスアルファの予定にした。

 大滝橋で車を停めたのは、橋の正面にあった使われてないトンネルの前。そこは車が2,3台停めれるちょうどいいポイントだった。ここから林道を少し歩いて登山道に入る。
 前回の雪山でスパッツは必要と感じたので、これは購入して身に着けた。登山最初の頃は「何であんな物をしてるのか」と不思議に思ったが、これがあると小石や小枝が靴に入るのを防いでくれるし、雪も入りにくくなるので靴の中が濡れずに済む。

 登山道からは大滝沢を何度か渡りながら進んでいく。標高500m付近から雪がちらほら出てきたが、アイゼンを付けるまでもなかった。
 1時間程で一軒屋非難小屋に到着。中は狭かったがわりと綺麗で使えそうだった。小屋の中には面白い物が置かれていた。それは毛沢東の写真が入った「熊よけ用爆竹」だ。これはどこに売ってるんだろうか。

 このルートは東海自然歩道の一部。非難小屋の先のベンチには看板がありルートが示されていた。本来のルートは荒廃して危険になったので、東海自然歩道も畦ヶ丸を通るルートに変更されたようだ。
 この分岐から徐々に勾配が始まる。雪は若干増えてきたがない所もあったので、結局アイゼンは付けないまま畦ヶ丸まで登る事が出来た。

 山頂は木々があるので展望は良くなかったが、隙間から真っ白になった富士山が見えた。ここで小休止して、汗だくになったTシャツと長袖を着替える。低山ならいいがこの服装は工夫しないと、標高のある冬山では体温を下げる原因になりそうだ。

 山頂でアイゼンを装着し西沢出合へと下る。善六ノタワ辺りまでは雪が多く残っていた。その先のベンチ付近から雪がなくなったのでここでアイゼンを脱いだ。
 落石が多そうな沢を下って下棚沢出合に到着。地図ではこの辺りに権現山の登山口があるはずだがその看板はなく、2つあった分岐は「本棚」「下棚」へ向かうものだった。

 今から権現山に登って下りても日没まで間に合う時間だっが、久々の登山で腰が痛み、風も吹き出して寒くなってる。それで登る気が失せたので、そのまま西丹沢自然教室まで下った。
 教室に管理人がいたので権現山の話を聞いてみると、登山道は過去に2名ほど事故で亡くなった為に廃道になっているという。それで看板がなかったわけだ。

 だが、この話を聞いたおかげで、次に登る山の候補が出来た。それはもちろんこの権現山。その廃道で山頂へ向かい、下りはバリエーションルートを開拓して大滝橋へ向かう。これは面白に違いない。

 西丹沢自然教室には熊の目撃情報もあり、この近辺ではそこそこ出没してる事が分かった。一軒屋非難小屋にも「熊よけ用爆竹」があったくらいだから、あの辺にも出没するのだろうか。
 私は鹿とはしょちょう遭遇するが、さすがに熊や猪はまだ見たことない。まあ、毎回ラジオを聞きながら歩いてるので、それが熊よけになってるのだろう。

 今回歩いた畦ヶ丸を周回する一般ルートは、西丹沢自然教室を起点にしても可能。しかも、、こちらは無料の駐車場もあるので好都合だろう。だが、そこから畦ヶ丸に登るのは長い登りになるのでそこそこ辛いと思う。
 大滝橋からのルートはゆるやかな登りで、勾配がキツかったのは最後だけ。登りを楽したかったら、断然こっちからの方がいいだろう。

 久々の登山だったので、このコースはリハビリ的にもちょうど良かった。しかも、新たな情報を得て、次に登りたい山も出来たので一石二鳥だった。3月からは徐々に暖かくもなるだろうから、行動もしやすくなる。次は権現山の廃道を探索だ。




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