鍋嵐〜大山北尾根 (距離:13Km) 2012年11月4日


7:45 土山峠
8:25 辺室山
9:40 鍋嵐
10:35 迷って戻る
11:35 黒岩
12:15 一ノ沢峠
12:40 752m付近

[ この登山の軌跡 ]

13:40 鉄塔
14:25 ミズヒノ頭
14:55 西沢ノ頭
15:15 モノレール分岐
15:30 大山
16:40 下社
17:30 大山ケーブルカーバス停





 登山の一般ルートは物足りないので、最近はバリエーション・ルートを好んでる。そのVルートでも知られたものは少しつまらない。一番やりたいのはルートの開拓や道なき道を進む登山。
 だが、それには地図読みが出来ることが必須になる。そこで、今回はその練習を兼ねて近場の丹沢へ繰り出した。

 ルートは宮ヶ瀬ダム湖畔の土山峠から辺室山、鍋嵐、黒岩、一ノ沢峠、鉄塔を経て、大山の北尾根へと向かう。事前に細かいことを調べたら地図読みの練習にならないので、コンパスだけを頼りに歩くことにした。

 利用した地図は国土地理院が発行する、等高線入りの2万5千分の一のもの。それを同じルートで歩いたものを、ヤマレコのサイトから数枚に分けてプリントアウト。
 これだと歩くルートが赤線になるので、地図読み初心者としては進む方向が分かり易い。線が邪魔ならば、国土地理院のサイトでも地図はダウンロードは可能。

 土山峠から辺室山までは整備された登山道なので迷うことはなかった。辺室山の先にある物見峠の分岐はそのまま突っ切り「この先登山道ではありません」という看板からVルートへ入っていく。

 そのすぐ先に分岐があり、木に赤いペイントで左の矢印が記されていたのでそっちへ進む。ここは尾根が右へと上がっていたので、印がなければそのまま進んでしまったかもしれない。その先にも鍋嵐は左という印があった。Vルートはこういうのがあるとつまらない。

 鍋嵐に到着して腰を下ろすと、木にに巻かれてる黄色いテープに気付いた。文字が見えたので読んでみると「コチラダメ マジ」と書いてある。だが、これから進む方向はそっちなので、気にせずに進んでいった。

 等高線の地図ではどこが尾根なのか沢なのかまだイマイチ分からないが、ピークや勾配は分かり易いので、この先の道がどうなるかは検討がつく。
 高度を知るのは携帯の高度計を利用しているが、これがプラス50mもの誤差がある。頼りない機能だがどこでも同じ誤差になるので、それを換算して高度を確認していった。

 鍋嵐から南西に進むと西へ下る尾根があった。ここも地図がなければそっちへ進んでしまいそうだが、そのまま南西へと下る。
 750mのピークからも南西へと尾根を下ったが、かなりの急勾配。地図ではこの下に710mのピークがあり、それほど勾配はないはず。

 おかしいと思いながら右手を見ると稜線があった。もし正しいルートを進んでれば、そこにその景色はない。
 進むべきルートはその稜線のはずだと引き返すと、750m付近にもう一つ南西方向へと下る尾根を発見。赤テープの印もあり、思った通りそれが正解。間違いにも気付き、少し地図が読めたという実感があった。

 正しいルートを進むと壊れた鹿柵があったので、それを右に見ながら下る。その先で破れた扉をくぐり、柵を右に見ながら再び下る。この辺りは伐採されたエリアで明瞭な踏跡はなかった。
 しばらく下ると再び扉があったが、その先は西へと向かっていた。進むのは南西なので扉を左に進み、再び柵を右に見ながら急勾配を下ると、提がある唐沢川へと出た。

 一安心したが本来出るはずのポイントは川が合流する出合。流れの形状を見るとそのポイントはまだ西の方。降りて来た道を少し戻ると、西へと進む踏跡を発見。それを川沿いに進むと予想通りに黒岩へと到着した。

 ここで川を渡るのだが、掛けられていた足場の橋は片側が水に沈んでいた。渡るには深さが若干あるので、靴を濡らさないように裸足になって対岸へ渡る。ついでに橋を掛け直しといた。
 ここから林道に出て突っ切り、一ノ沢峠へと向かう。黒岩まで下山したので大山までは登りの連続。一ヶ月振りの登山だったので、体が重くて頻繁に休んだ。

 札掛への分岐を突っ切り、そこから鉄塔へ向かってさらに登る。スタートしてから誰にも会わなかったが、ここでスタンプラリーをしていたトレイルの登山者と会った。
 既に鍋割山、丹沢山を経ており、れから大山へ向って17時までに伊勢原駅へと戻るらしい。こっちはこの辺りの登りでも疲れてるのに、合計40キロにもなる距離をよく走れるなと感心した。

 この先はもう迷う所もなく、鉄塔から北尾根に入って大山へと向かう。ミズヒノ頭の辺りは景色の良い尾根歩きだった。
 大山の玄関ルートは歩きにくくて嫌いなので、山頂の手前からは以前分からなかったネクタイ尾根で広沢寺温泉へと下る予定だった。だが、今からそこを歩くと日が暮れるので、諦めてメインで下山することにした。

 この間はなかったが、ネクタイ尾根入口のモノレール分岐には、ネクタイが2本ぶら下がっていた。これがあれば以前は迷わずに下れたのだが。まあそのうち歩くとしよう。
 下社からの下山は既に暗かったが、女坂は外灯があったのでライトも必要なかった。ケーブルカー駅からは最終で降りた下山者が多く、帰りのバスは満席だった。

 紅葉はまだ早かったので味わえなかったが、少しは地図読みの練習が出来たので満足。さらに読めるようになって地図のみでもイメージが可能になったら、Vルートをステップアップしてルート開拓をやるとしよう。




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