下痢との格闘 (インド スィーグリー) 2003年5月19日〜22日


 ヒレからカーカルビッタに移動して国境を越え、再びインドに入国した。ネパールの穏やかさは瞬時に消え、早速しつこいバスの客引き。一気にダージリンまで移動する予定だったが、下痢でとにかく体調が悪い。そこで、スィーグリーで部屋にトイレがある宿にチェックイン。

 薬局で下痢薬と粉末のスポーツ飲料を買ってこの日は絶食。翌日も下痢は一向に治らないので、移動はやめて1日静養することにした。
 体も疲れてるのか夕方まで寝ていた。多少は腹が減ったので夜に飯を食ったが、宿に戻ると嘔吐。状態はますます悪化してるようだ。

 昼間に寝てしまったので、夜に眠れなくなった。水がないので買いに行こうとすると、宿の入口が施錠されている。受付に誰もいないので、外に出ることが出来ない。そのせいで、朝5時まで下痢と喉の渇きとダブルで苦しむことになった。

 体調は良くないが無理して移動しようと、ダージリン行きのバスを探しに外へ出た。だが、車がまったく走ってない上に、ほとんどの店を閉まってる。なんと運悪くストライキが発生していたのだ。

 悪いときは悪いことが重なるのが世の常だ。数件の店は開いていたので水だけ買い、今日も一日静養することにした。

 再び昼間に寝てしまい、夕方目を覚ますと外が騒がしい。どうやらストライキは終わったようだ。飯を食いに行こうとベッドから起きると立ちくらみ。まともに飯も食ってないので、体力もかなり消耗してるようだ。

 どうせ下痢となって体からすぐ出てるが、少しは食わないとまずいと思い、屋台でモモだけ食べて今夜も下痢と格闘。もう何度トイレに行ったかは分からない。

 翌朝も体調は回復せず下痢は8日目に突入。ここまでくると情けが沸き、この状態が愛しくも思えてくる。もうなるようになるだろうと、肛門だけは引き閉めて、下痢と共にダージリンへとハネムーンをすることにした。




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