タンザニア(23国目) 2019年2月16日


 ケニアのナイロビからタンザニアのアルーシャまではバスで4時間。出国の際にはイエローカードのチェックがある。
 これは黄熱病の予防接種を受けた証明で、持ってなければここで注射をして取れる。タンザニアのビザもここで取得できるので、ビザとイエローカードを提出して入国。

 かつてはドイツやイギリスの植民地だったタンザニアは共和制国家。広大な大自然には野生動物が多く棲み、アフリカ大陸の最高峰キリマンジャロがある事でも有名。
 宗教はキリスト教やイスラム教、アニミズム信仰がそれぞれ3割だが、ザンジバル島とペンバ島の人々はほぼイスラム教徒だという。通貨はタンザニア・シリングで物価は概ね安く、治安も比較的良いようだ。

 アルーシャはキリマンジャロ国立公園に近く、そこから登山も出来る。だが、入山料などを含んだ5泊6日のツアー料金は、約1000ドルとバカ高いので登頂は断念。山は町のどこかでキリマンジャロ・コーヒーを飲みながら眺めればいい。

 近郊にはンゴロンゴロ自然保護区やセレンゲティ国立公園があるが、これらのサファリツアーも高い。動物はケニアで見ているので、アルーシャでは市場へ行って人々の生活を見るとしよう。

 アルーシャからはバスで10時間移動して、かつての首都だったダルエス・サラームへ。法律上の首都はドドマだが、実質的な首都機能はダルエス・サラームにある。
 治安が悪いことで有名な都市だが、ここではココビーチでのんびりしたり、ムウェンジ・ウッドカーバーズ市場でアフリカ工芸品を物色。

 ダルエスサラームからはフェリーで1時間半のウングジャ島へ。ザンジバル島として知られるこの島は「アフリカの楽園」と言われる、治安も良い人気のリゾート地。
 ここでは古き良き街並みが残る世界遺産の「ストーンタウン」や、白い砂浜とエメラルドグリーンの海「パジェ・ヌングイビーチ」などを堪能し、ダルエスサラームへと再び戻る。

 ダルエスサラームからザンビアのカピリムポシまではタンザン鉄道が走っている。約1860kmの距離を丸2日で移動するこの鉄道は、バックパッカーの間で有名。
 その鉄道には乗らず、ダルエスサラームからはバスで10時間移動してイリンガへ。近郊に6万年前の集落跡「イシミラ遺跡」があるので、そこを観光しよう。

 イリンガからはムベヤへバスで7時間半の移動。ここは特に見所がないので、のんびりして旅の疲れを癒そう。ちなみに、この町にはタンザン鉄道の駅があるので、ダルエスサラームからダイレクトに来ることも出来る、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都渋谷区宇田川町にある「ロス・バルバドス」。ここは中東、中米、中央アフリカといった国々の変わった料理が味わえる店。
 タンザニアの主食は「ご飯」「ポテト」「バナナ」「ウガリ」。これらの主食とおかずを組み合わせて食べるスタイルで、多くの料理は東アフリカ全域で食されている典型的なもの。

 注文したのはザンジバルでポピュラーな「ザンジバル・ピザ」。これは野菜と挽肉と卵を小麦粉の生地で包んで焼いたもので、屋台で手軽に食べれるファーストフード。
 元々はケニアのモンバサで食べられていたものが、ザンジバルでも売られ人気になったという。お好み焼きに似たピザの味はスパイスが効いていて美味しかった。

[この日の写真]



 

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