エチオピア(21国目) 2019年1月13日


 スーダンのガラバートから橋を渡ればすぐエチオピア。ビザはスータンのハルツームで取得しといた。入国したらエチオピア側の国境の町メテマからゴンダールまでミニバスで4時間。
 大地溝帯が走る起伏の激しいエチオピアは、アフリカで唯一植民地化されてない独自の文化が色濃く残る国。ナイジェリアに次いでアフリカで二番目に人口が多い。

 かつては社会主義国だったが今は連邦共和制で、宗教はエチオピア正教、イスラム教、プロテスタント、カトリックが入り混じっている。
 また、コーヒー発祥の地であり、1年が13カ月あるエチオピア暦を使用している。時間もユニークで1日が朝の6時から始まり、その時間はエチオピアでは0時になるという。

 通貨はブルで物価はそれ程高くはない。治安は近年経済が停滞してあまり良くはない。ちなみに、エチオピアは基本的に夜行バスの運行禁止なので、長い距離を移動する場合は大抵早朝の出発になるようだ。

 かつてエチオピア帝国の首都だったゴンダールでは、その名残の「ファジル・ゲビ王宮」や、エチオピア正教の「デブレ・ベラハン・セラシエ教会」、世界遺産に登録されている「シミエン国立公園」などを観光。
 ゴンダールからはラリベラへとバスで7時間の移動。ここでは世界遺産である「ラリベラの岩窟教会群」を観光したい。

 ラリベラからは7時間のバス移動でデセへ。ここは特に見所がないので旅疲れを癒したら、首都のアディス・アベバへとバスで移動。詳しい所要時間は分からないが、距離は400kmなので8時間位と見込んでおこう。

 ここではエチオピアで一番大きな教会という「ホーリー・トリニティー大聖堂」や、市内が一望できる「エントット山」、東アフリカ最大という「マルカート市場」などを訪れたい。

 アディス・アベバからはアルバミンチへとバスで10時間半の移動。エチオピアには80もの民族がいて、南部で暮らしている民族はどれも独特な風習・伝統を守り続けるという。

 興味があるのは独自のヘアスタイルを持つハマル族、上半身が裸で女性割礼の風習が残るダサネチ族、顔にペインティングしているカロ族、唇に皿をしてるムルシ族など、アルバミンチを起点にツアーやバス移動で民族の村を訪れてみたい。

 アルバミンチからはコンソへバスで2時間。標高1400mの高所に暮らすコンソ人の集落は全体が世界遺産。ここでは「ディラ」と呼ばれる段々畑や、浸食作用によって形成された絶壁「ニューヨーク」などを観光したい。

 コンソからはバスで8時間移動して国境の町モヤレへ。ここからケニアへはかつて有名ガイドブック「地球の歩き方」で、決して通ってはいけないと言われていた国境だが、最近はそのコメントも削除されたようだ、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都目黒区にある「クイーンシーバ」。1990年創業で東京初のエチオピア料理専門店というこの店では、時には民族音楽などの生演奏も楽しめる。

 エチオピアの基本的な食事は「ワット」と呼ばれるシチューと、「インジェラ」と呼ばれるスポンジのような酸っぱいパン。それらを食べたかったので、エチオピアンシチューのAセットを注文。

 内容はカレーのような「ドロワット」、ラムのターメリックの「ヤベグアリチャ」、野菜の煮込み「ヤティキルトワット」、2種類のパン「インジェラとダボ」、それにサラダとエチオピアコーヒー。

 サラダはシンプルなものだったが、ドロワットやヤベグアリチャはスパイスが効いており、ヤティキルトワットも独特の味がしてエスニック感が満載。これらをインジェラとダボに付けて食べると一層美味しかった。

[この日の写真]



 

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