イスラエル(18国目) 2018年12月09日


 ヨルダンからイスラエルへの陸路は、「世界一厳しい国境越え」と言われるルート。理由は複雑な歴史に、政治や宗教問題が絡んでるため入国審査が厳しいのだろう。
 アンマンから国境のキングフセイン橋まではバスで1時間。利用するのはJETTバス。これに乗るとイスラエル側イミグレまでのチケット代が無料になるようだ。

 パスポートにイスラエル出入国のスタンプを押されると、敵対するアラブ諸国への入国ができなくなるので、スタンプは別紙に押してもらう。
 すんなり入国できる人もいれば、何時間も待たされることもあるという噂のイミグレ。だが、最近は拍子抜けするくらい問題なく入国出来るという声も多い。

 日本人はイスラエル入国にビザは不要。キングフセイン橋はイスラエル側の名称だとアレンビー橋になる。ここから首都エルサレムまではバスで1時間。

 イスラエルの歴史は色々と複雑だが、一つ言えるのはユダヤ人の国ということ。そのユダヤ人はユダヤ教の信者、あるいはユダヤ人を親に持つ者によって構成される宗教的民族集団。
 ムスリムやクリスチャンと同じで、ユダヤ人という人種・血統的民族が有る訳では無いという。

 通貨はイスラエルシェケルだがアメリカドルが広く通用する。物価は中東の中では高い。治安は戦争のイメージがあるが意外と良いようだ。
 ただ、ガザ地区やヨルダン川西岸地区、レバノンとの国境地帯などは紛争などの危険が絶えずある。

 首都エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地。しかも、ここはパレスチナという国の都市にもなる。イスラエルはエルサレムを首都と主張しているが、国際連合などはテルアビブが首都とみなしているという。

 3つの聖地はユダヤ教「嘆きの壁」、キリスト教「ゴルゴダの丘」、イスラム教「岩のドーム」。その他に、世界遺産のエルサレム旧市街、イスラエル博物館、キリストの墓とされる場所に立つ聖墳墓教会なども観光したい。

 エルサレムからはエイラートへバスで5時間。ここは最南端の街で、イスラエルで唯一紅海に面したリゾート地。砂漠の丘をバックにサンゴ礁が広がる海が抜群の風景だ。

 聖書に関するテーマパーク「キングスシティ」や、海中展望室がある「コーラルワールド水中展望台」、氷と雪のテーマパーク「アイスパーク」などがあるので見てみたい。あと次に行くエジプトビザをここで取得しとく、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都練馬区江古田にある「シャマイム」。イスラエルは国自体の歴史が浅いので、伝統的な料理というものはあまりない。
 特徴としてはユダヤ人の食文化と世界各国の食文化がミックスされた料理が中心。農産物が豊富なので、新鮮な野菜やフルーツ、ひよこ豆などの豆類、ハーブを使った料理が多い。

 シャマイムでは店のほぼ全ての料理を堪能出来る、おかわり自由な食べ放題コースがあったのだが、このコースは2人以上からだったので単品を注文。
 選んだのはイスラエルの国民食というひよこ豆のコロッケ「ファラフェル」と、ひよこ豆のペースト「フムス」。あとそれを挟んで食べる「ビタパン」の3つ。

 ファラフェルはスパイスが効いた揚げ物で、フムスは濃厚なペーストといった感じ。これだけでなく野菜とかも一緒にビタパンに挟んで食べたら、もっと美味しかったかもしれない。

[この日の写真]




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