コンゴ国境の町ンゴンゴから、ガボン国境の町ンデンデまではミニバスで3時間。ガボンのビザはコンゴのブラザビルで取得。
出入国には賄賂要求があるようなので、上手く交わすしかない。国境からはランバレネへと4時間の移動。
国土の8割が森林地帯のガボンは旧フランスの植民地。共和国で国民の7割がカトリックを中心としたキリスト教。石油などの資源がとれるので、アフリカの中では金持ちな国に分類される。
通貨はCFAフランで、物価はそれ程安くない。治安は概ね良好だが、政府関係機関の建物や、大統領の住居といった場所の撮影は固く禁止されている。それとマラリアやエイズ感染の危険がある。
ランバレネでは「シュバイツァー記念館」を観光。ここはガボンで献身的な医療活動を行なった、ドイツ医師のアルベルト・シュバイツァー博士が建てた診療所。
博士は「人類はみな兄弟である」という信念のもとに活動を行い、ノーベル平和賞を受賞。その人柄から「密林の聖者」とも称えられている。
ランバレネから首都リーブルヴィルまではミニバスで5時間。ここでは庶民の台所と言われる「モン・ブエ市場」や「サン・ミッシェル・ド・ンケンボ教会」を観光。
また、ボートで30分の対岸には、ガボンで最も人気があると言われているリゾート地「ポワン・デニ」あがるのでそこも訪れたい。
リーブルヴィルからはミニバスで10時間移動して国境の町ビタムへ。特に見所はなさそうなので、のんびりしてこの先の鋭気を蓄えようと、妄想はここまで。
さて、今回実際に訪れたのは、東京都渋谷区渋谷にある「イェネガ」。ここは世界各国の料理と酒をを楽しめる多国籍レストラン。
ガボン料理は隣国のカメルーンやコンゴと似ており、魚やチキンをピーナッツソースで煮込んだものがポピュラー。それと、森で猟れる動物や虫などをも食べるようだ。
注文したのはCNNの世界美食ランキングで10位に選ばれたという「チキンムアンバ」。チキンと玉葱がビーナッツとトマトで煮込まれたこのシチューは、アフリカ中部一帯に広がる料理で、ガボン以外にもコンゴやアンゴラ等でもメジャーな料理。
味はビーナッツが効いたコクのあるカレーといったもの。米と相性も抜群でサラっと平らげてしまえる美味い一品。ちなみにアフリカではカレー似た料理があるが、それはカレーという概念ではない。
アフリカの東海岸側はインド人が移民した関係からカレーのようなものがあるが、アフリカンカレーなるものが存在するわけではないという。
[この日の写真]