ケニア(22国目) 2019年1月26日


 エチオピアのモヤレから歩いて国境へ向かったら、ビザを取得してケニアへと入国。ちなみにアフリカのビザはほとんどの国が50ドルと高いのが痛手。入国したらケニア側のモヤレから首都ナイロビへと夜行バスで16時間の移動。

 かつてイギリス植民地だったケニアは、共和制国家で国民の8割がキリスト教。国土にはサバンナ、湖水地方、大地溝帯、山岳地方などがあり、野生動物が多く棲む。
 通貨はケニア・シリングで、物価はそれ程安くはない。治安は悪くスリやひったくり、置き引き、路上強盗、カージャックなどに注意が必要。

 モヤレから途中のイシオロまでは強盗出現地帯で、未舗装の道をトラックの荷台で移動するのが定番だった。だが今では道も舗装され、ナイロビ直通のバスも出ているので、昔より移動は楽になったようだ。
 ナイロビは高層ビルが立ち並ぶアフリカ有数の大都市。また世界凶悪都市の一つとしても有名な町。犯罪が多い理由は貧富の格差が極めて大きいため。

 赤道直下に位置するナイロビだが、高地なので気温は一年中ほとんど変化がなく過ごしやすいという。そんなナイロビで見逃せないのナイロビ国立公園。
 近くに高層ビル群もある広大な敷地内には多くの動物が生息。ここではシマウマやキリン、ライオンやチーター、珍しいクロサイなどを見てみたい。

 そこよりもっとワイルドなのは、野生動物がいるマサイマラ国立公園。ここは時期によってヌーの大移動が見れる事でも有名。ナイロビから2泊3日のツアーがあるようだが、料金は平均300ドルと高い。

 自力でも行けるので、ナイロビからミニバスで2時間半移動してナロクへ。ここから別のミニバスでタレクへ2時間の移動。その道中で公園内を通過するので、この方法だと無料で動物を見れる。

 タレクの近くのセケナニはマサイ族が暮らす村。この地に何百年と住む先住民族のマサイは、身長が高くて視力も驚異的に高い。ライオン狩ることでも有名な彼らの生活もぜひ覗いてみたい。

 マサイマラ公園のすぐ下は、タンザニアのセレンゲティ国立公園。数年前まではこの公園内で陸路移動が可能だったようだが、現在は封鎖されてるので、再びナイロビへ戻ってタンザニアを目指す、と妄想はここまで。

 さて、今回実際に訪れたのは、東京都品川区西五反田にある「マシューコウズ・バッファローカフェ」。この店はケニア人カンバ族の女性が切り盛りする店で、シェフは以前在日ケニア大使館で勤めていたという腕前。

 ケニア料理はでんぷん質が多いのが特徴。主食は「ウガリ」(トウモロコシの粉を練りあげたもの)や、緑のマッシュポテト「ムキモ」など。それと、インドからの影響も強く受けているので「サモサ」もよく食べられている。

 注文したのはケニアの店や家庭でも日常的に食べられている「チキン・カランガ」。これは、肉、玉ねぎ、ジャガイモ、トマトなどの野菜が入った煮込み料理でシチューのようなもの。

 パクチーの効いた柔らかな鶏肉のシチューは米との相性もぴったりで、美味しくてペロっと平らげてしまった。今回はランチ時だったのでこれにしたが、ディナーでは色々な料理が楽しめるようだ。

[この日の写真]



 

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